2020年産の中央未勝利戦が終了
2023年9月3日の新潟7レースを最後に、2020年産の中央未勝利戦が終了しました。
TARGETで抽出した結果、中央でデビューした競走馬は4,739頭いました。
新馬戦のレース数は301戦、未勝利戦は1,148戦、合計で1,449戦あったようです。
※抽出方法に若干不安があり、ざっくり上記の数字だと思っていただけますと幸いです。
上記より、中央でデビューした馬が中央で勝ち上がれる確率は約30.6%となります。
10頭に3頭が勝ち上がれるという世界に対して、私の出資馬はどうだったか、今回は全体の振り返りを行います。
出資各馬の詳細な振り返りは別途行います。
出資馬一覧

20年産戦績まとめ
まず、20年産の全体像をまとめていきます。
20年産 一覧と出走データ

20年産の戦績をまとめると、上記のようになります。
出資馬はシルクHCで2頭、ノルマンディーOCで4頭、インゼルTCで3頭、3クラブ合計9頭。
うち勝ち上がりは3頭ですから、全体勝ち上がり率とトントンという成績です。
勝ち上がれなかった6頭のうち、ウィズアットダンスは地方競馬(南関東)に移籍し、ファンド継続が決まっています。
他の5頭はサラオクに回っており、オストファーレンの約300万円が最高値となりました。
ノーザンF生産のアッシュフォードとフェールデレーヴはそれぞれ約200万円、約160万円で取引されています。
※フェールデレーヴはシルクHC所属の牝馬ですので、売却額に関わらず募集価格の10%での引き取りとなっています。
募集総額の合計は17,820万円。そこに2,3歳の預託料が各1,000万円としたとき、総額約27,000万円です。
勝ち上がった馬とファンド継続となった馬が5歳終了まで現役継続と仮定したとき、700万×4頭×2年で維持費は5,600万円が見込まれます。
27,000万円+5,600万円で32,600万円が世代総額としたとき、収支黒字ラインは約52,000万円です。
ここまでの獲得金合計は約4,000万円ですから、残り48,000万円。
現役続行4頭が各1.2億円稼いでくれると、収支黒字が見込めますが、相当厳しいことがわかります。
この計算はかなりざっくりですし、募集口数が異なるクラブを総額ベースのみで計算しているので、正しい数字では全くないのです。
ただ、イメージとしてわかりやすいと思います。
出資3頭に1頭、オープン勝ちできる馬に出資できると収支黒字をめざせる、とも言えますので、オープン馬を期待して出資するというのは戦略上適切ではないかと思います。
出資馬の出走結果内訳

全51戦の内訳は上記の通りです。
この世代、現時点で2勝馬は出ておらず、1着はすべて新馬、未勝利での結果です。
19年産のリンドラゴやフォンメイリーのように、掲示板内から徐々に成績を上げて未勝利突破、という具合には今年は進みませんでした。
シュニーは新馬から3戦目勝ち上がりで、その流れでしたが、ジャーヴィスは地方で一変でした。
掲示板に1度も入れなかった馬は9頭中3頭、8着以内に入れなかった馬は9頭中1頭。
掲示板未経験率は昨対横ばい、8着以内未経験率は昨対良化です。
しかし、掲示板内率や8着以内率は昨年より大幅に悪化しています。
19年産は掲示板内率37%(16/43)は8着以内率は67%(29/43)でしたから、いずれも10%以上数値を落としています。
この掲示板内率や8着以内率は、早期に勝ち上がる馬が出たり、上での出走が増えたりすると競争が厳しくなり、数字が悪化しやすくなります。
従って、この数値の良し悪しは振り返りの指標として必ずしも良いものではありません。
ただ、昨年と今年は状況がほぼ同一なので、私の場合は指標として機能します。
出資方針上、シルクHCやインゼルTCは新馬・未勝利をあっさり勝ってほしいところですし、ノルマンディーOCでは未勝利で十分勝負できる状態になるのが望ましいところです。
結果に見る反省点
20年産出資に際して、私は所属クラブの募集馬を、ほぼ全頭分析していました。
それは必ずしも悪いことではないのですが、私の場合見れば見るほど愛着がわいてしまうという傾向があり、そこに結構引っ張られてしまっています。
出資検討軸は何か、という話はSNSなどで時おり上がり、馬体派・血統派など様々あると思いますが、私はエモ派を自認しています。
そのため、出資したことに後悔することはないものの、思うよう成果につながっていないのも現実です。
また、20年産は馬の見方について勉強を深めた時期の募集であり、その知識がエモを正当化する理由として使用してしまった部分が多々ありました。
この傾向は昨年で気づいたため、今期の募集馬分析はすべてを見るより先に、出資方針や目標をもとに、対象を絞り込んでみるようにしています。
(もちろん、全頭見るのですが、詳細に分析するに至る馬を減らしています)
他クラブも見て全頭分析したほうが、目は養われると思うのですが、自分の傾向を踏まえた時、今は絞ってから見始めるがよいと考えています。
先々はまた変更していくかもしれません。
まとめ
今回は20年産全体の大枠の振り返りをさせていただきました。
すごくざっくりな振り返りですが、19年産と比較して苦しい結果になりました。
これを踏まえて、今後はさらに良い出資をできればと思っています。
今後は出資馬の個別振り返りをしようかと思います。
出資したことや、出資馬との出会いには後悔はなく、本当に良い経験をさせていただきました。
サラオクで購入された馬たちが、新しい馬主様のもとで、充実した競走生活を送れることを祈っております。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。