POG 10番勝負 玄野源vsシオノゴハン
10番勝負キズナ編に続いて、キタサンブラック編を今回は記事にしていきます。ぜひご覧ください。
対決者紹介
POG10番勝負 キタサンブラック編 指名馬
シオノゴハン指名馬 | 玄野源指名馬 | |
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1巡目指名馬: | フリーティングスピリットの2020 | ハルーワスウィートの2020 |
母名: | フリーティングスピリット | ハルーワスウィート |
馬名: | シュバルツガイスト | グランヴィノス |
性別: | 牡馬 | 牡馬 |
馬主: | インゼルTC | 佐々木主浩 |
所属: | 美浦・国枝厩舎 | 栗東・友道厩舎 |
生産: | ノーザンF | ノーザンF |
種牡馬キタサンブラックに関するデータなど
キタサンブラック「父:ブラックタイド 母:シュガーハート」
- 種付け料
- 2019年当時種付け料:400万円
- 2022年現在種付け料:500万円
- 種付け頭数及び血統登録数
- 2019年種付け頭数:110頭
- 2020年産血統登録数:81頭
- 2020年産世代は2世代目
- 2019年種付け頭数:110頭
- キタサンブラック全体のデータ
- 勝ち馬率:36.9% (24/65)
- 平均本賞金:502万円
- 配合における注目データ
- Sir Ivorのクロス
- 勝ち馬率:57.1% (4/7)
- 平均本賞金額:995万円
- Sir Ivorのクロス
- その他配合ポイント
- マイラー血脈の注入
- Storm Cat系・Danzig系はやや低調も、
全般にNorthern Dancer系マイラーと好相性
- Storm Cat系・Danzig系はやや低調も、
- サンデーサイレンスのクロスは可もなく不可もなく
- 勝ち馬率:36.4% (4/11)
- 平均本賞金額:516万円
- マイラー血脈の注入
- POG期間内重賞馬
- イクイノックス 19年産 (母:シャトーブランシュ)
- 東スポ杯2歳S (他 皐月賞2着)
- イクイノックス 19年産 (母:シャトーブランシュ)
- データは2022年4月17日時点のものです
上記の私の記事より一部抜粋します。
- Northern Dancer系マイラーの血を母系に持つ
- スピード強化と緩慢さ防止にはNorthern Dancer系マイラーが最適
- Mr.Prospector系マイラーの血を母系に持つ
- スピード強化と緩慢さ防止要素。Halo・Buckpasser(Tom Fool)が入ると理想的
- 母父A.P.Indy系は緩さに注意。引き締め要素をチェック
- 馬格があって緩いと良さを発揮できない。A.P.Indy系はやや緩いので注意
- Haloのクロスやニアリークロス持つ
- SingspielやMachiavellian由来はNorthern Dancer or Mr.Prospector+Haloで理想的
- 社台グループ生産馬である
- 社台グループが積極種付け&その他が消極姿勢より、日高の良い繁殖はキタサンブラックに回っていない可能性がある。
馬格があって柔らかく、先行して粘れるのがキタサンブラックの魅力で、それを再現していく配合を狙うのが吉と見ます。粘り強い先行力のあった父ブラックタイドに、柔らかなスプリンターであるサクラバクシンオーを取り入れたのがキタサンブラック。とすると、緩くしない引き締め要素を持ったマイル以下の速さを入れていく、が次のバランスというイメージ。
引き締めつつも重くしない、が重要で、軽い芝への適性を高くするためにHaloのクロス・ニアリークロスを狙うのも有効です。北米のダートマイラーの血は軽いスピードを持ちますが、欧州の芝マイラーの血は重い芝でも力強くスピードを発揮できる血なので、日本の軽い芝においては力強すぎるきらいがあります。Northern Dancer系マイラーの血でも、欧州芝のマイラーの血を入れる場合は、Haloのクロスやニアリークロスを持つことが大事だと考えられます。
冒頭で少し触れましたが、キタサンブラック産駒における社台グループ生産率は非常に高く、初年度血統登録馬でいえば40/83頭が社台グループ生産。20年産も38/81頭、21年産も22頭/54頭が社台グループ生産で、社台グループ比率が高い種牡馬です。同じぐらい非社台グループがキタサンブラックに期待していれば、生産頭数はさらに増えているはずで、うがった見方をすれば、日高系は期待の繁殖牝馬をキタサンブラックに回していないのではないか、と考えられます。
キタサンブラックへの出資を考える場合、シンプルに言えば、母系に速い血を持ったノーザンファーム生産馬を狙う、が良いのではないかと考えます。
シオノゴハン指名 フリーティングスピリットの2020について
フリーティングスピリットの2020
- 好相性のニックスである
- Sir Ivor&Sir Gaylordの血を持つ
- Green Desertは母父にSir Ivor
Habitatは父がSir Gaylord
これらはキタサンブラックと好相性の組み合わせ - Burghclereによる欧州的スタミナ要素の強化
- Green Desertは母父にSir Ivor
- Sir Ivor&Sir Gaylordの血を持つ
- 母と母の父が優秀なスプリンター
- 父中長距離×母スプリンターの長短バランスは
キタサンブラックを彷彿させる。- 母フリーティングスピリットは英スプリントG1を勝利
その他にも重賞3勝があり、合計5勝 - 母の父Invicible SpritはスプリントG1馬
競走馬として以上に種牡馬として欧州・豪州で
スプリント活躍馬を多数輩出。Kingmanなど。
- 母フリーティングスピリットは英スプリントG1を勝利
- 父中長距離×母スプリンターの長短バランスは
玄野源指名 ハルーワスウィートの2020について
ハルーワスウィートの2020
- Haloの増幅ができている
- Halo≒Sir Ivor≒Red Godが全体で発生
- キタサンブラックがHalo≒Sir Ivorの3×5
- Machiavellian由来のHalo
- Blushing Groom由来のRed God
- Glorious Song由来のHalo
- Halo≒Sir Ivor≒Red Godが全体で発生
- 名牝系出身である
- 4代母はGlorious Song
一族からは活躍馬が多数 - 母ハルーワスウィートは中央5勝
芝1200-1800m ダート1000m-1400m- ハルーワスウィートからは
ヴィルシーナ・シュヴァルグラン・ヴィブロス
のG1馬が出るなど超一流
- ハルーワスウィートからは
- 4代母はGlorious Song
- 早期デビューの見込み
- 入厩済みで函館デビュー見込み
まとめ
お互い注目していたゼフィランサスの20(ディープボンドの下)が頓挫してのは少々残念ですが、年内には戻ってこれそうです。
ハルーワスウィートの20はPOG本で表紙を飾りましたね。
母高齢馬なので少々心配ではありますが、ここまでの経過は順調なようです。
キタサンブラックのライバルといえばシュヴァルグラン。「ライバルの血を取り入れる配合は成功する」という笠雄二郎先生の言葉を信じましょう。
こちらの指名はフリーティングスピリットの20。
インゼルサラブレッドクラブで募集された馬の中で、最も高価な馬で、募集価格は1億2500万円。かつ、50口募集で250万円。
インゼルTCの命運を背負った馬ではないかと思います。期待したいところ。
お金があったら即出資、とお互いよく話してた馬ですね。こちらも母高齢馬ですが、配合面・馬体面ともに良い馬だと思います。
今回の指名馬以外では、冒頭話題になったゼフィランサスの20(レーヴスレアリーズ)、ドバウィハイツの20(ベルビューポイント)、シオノさん指名のフリーティングスピリットの20(シュバルツガイスト)に注目しています。
以上、ご参考になりましたら幸いです。