インゼルサラブレッドクラブ 2022年度 先行入会受付開始
インゼルサラブレッドクラブの2022年度の募集馬ラインアップが9月2日に公開されました。それと同時に、先行入会受付期間が開始となりました。先行入会受付は10月16日が締め切りで、募集馬情報は10月1日より公開されるとのことです。詳細なスケジュールはクラブのホームページをご参照ください。(インゼルサラブレッドクラブ)
一口馬主をやってみたい、という声が高まる一方、出資したい馬に出資ができない、という課題の声も高まっています。顧客満足度対策の一環として、キャロットクラブ・シルクホースクラブの牧場系小口一口クラブは新規会員の入会を制限することを発表・実行しています。加入者からすると、出資したい馬に出資できる可能性が高まる、ありがたい方針転換ではありますが、これから始める人にとって厳しい状況と言えます。
私は昨年からインゼルサラブレッドクラブに加入しています。インゼルは新たに一口馬主を始めたい方にとって、選択肢の1つとなると思います。1年間所属してみて、どのような方に推奨できるか整理してみましたので、ぜひご覧くださいますと幸いです。
私シオノゴハン個人が感じる魅力や推奨ポイントを整理した内容です。クラブの躍進を保証するものではございません。加入などの最終のご判断はご自身にて実施をお願いいたします。
本記事の情報は2022年9月19日時点のものです。その後に環境変化は起こり得ます。
上記ご了承ください。よろしくお願いいたします。
昨年加入を決めた理由や想定していた魅力
昨年、私が加入を決めた際に魅力と感じたのは以下の5点です。
- 発足初年度でフラットな状態で加入が可能
- 実績や各種優先条件がないため、加入条件の有利不利は発生しない。
今後、そうした条件は発生しうるが、それを想定しても早め有利。
- 実績や各種優先条件がないため、加入条件の有利不利は発生しない。
- クラシック路線や古馬の王道路線を期待できる種牡馬の産駒が充実している
- ロードカナロア・ハーツクライを始めとした有力種牡馬やその次世代種牡馬の産駒で構成されている。
また、母馬の競走実績が良い印象を受けた。
- ロードカナロア・ハーツクライを始めとした有力種牡馬やその次世代種牡馬の産駒で構成されている。
- キーファーズが支援する一口馬主クラブである
- 武豊ジョッキーと松島オーナーの関係性や目標に共感しており、ともに応援したい。
また、競走馬のセカンドキャリアにも触れており、そこに期待したい。
- 武豊ジョッキーと松島オーナーの関係性や目標に共感しており、ともに応援したい。
- 預託予定の厩舎が魅力的
- 東西のリーディング上位厩舎や、G1馬の育成実績のある厩舎が充実している。
- 生産牧場が魅力的
- 社台系・Coolmore・三嶋牧場の生産馬への出資機会がある。
詳細は以下の記事をご参照ください。
昨年、このあたりを魅力に感じ、入会を決めましたが、この判断はおおむね間違っていなかったと思っています。
1年を経て感じる魅力・推奨ポイント
改めて入会1年を経て感じる魅力や推奨ポイントを整理させていただきます。
- 鞍上は武豊ジョッキーが務めることがほとんど
- 15戦中11戦で鞍上を務めたのが武豊ジョッキー
※2022年6月12日~9月19日まで
武豊ジョッキーは言わずと名手
近年もリーディング10位前後で有力騎手
- 頭数が増えればほかの騎手を起用する可能性は高まる
ただし後述の厩舎事情から、鞍上不安は薄いクラブ
- 15戦中11戦で鞍上を務めたのが武豊ジョッキー
- 厩舎が東西リーディング上位 もしくはG1馬育成実績有が多い
- 東西のリーディング上位厩舎や近年活躍馬を管理されている厩舎が預託先
近年開業では蛯名正義先生・四位洋文先生・武幸四郎先生が預託先となり、
いずれも騎手時代にファンだった人からするとぜひ、という厩舎。 - 有力厩舎で活躍する主戦ジョッキーに期待が持てる。
基本的に武豊ジョッキーが鞍上を務めることが多いものの、
各厩舎、勝負所で起用するジョッキーが想定できる
鹿戸厩舎のネビュルーズはデビュー戦を横山武史ジョッキーが務め快勝
- 東西のリーディング上位厩舎や近年活躍馬を管理されている厩舎が預託先
- 生産牧場・厩舎ごとに得られる一口馬主体験が充実している
- 社台系・海外牧場・非社台系有力牧場の生産馬に出資機会がある。
1つのクラブで複数の牧場での育成体験を得られる。
また、前述の有力厩舎での管理体制について体験を得られる。
- 社台系・海外牧場・非社台系有力牧場の生産馬に出資機会がある。
実際に加入して感じる魅力は上記の通りです。
一言で表現すると、こんな方にインゼルサラブレッドクラブは推奨することができます。
私もその一人で、人と馬のエピソードが好きな方、そして応援したい方は加入を推奨できます。更新頻度や調教動画が豊富なクラブというわけではないので、馬の成長を見守りたい気持ちが強い方はあまり推奨できません。
クラブの情報更新に際しては、担当してくださっている厩務員の方のこれまでのキャリアが語られることがあったり、母馬を管理していたときのエピソードが出てきたりと、人と馬のエピソードは充実している印象があります。
そうした体験を、複数の牧場・複数の厩舎で経験しつつ、クラシック路線や芝王道路線を期待したい方には、とても良いクラブではないかと思います。
今年の募集ラインアップをみると、父馬の傾向や目指す路線的なものは昨年から変わりなく、そのあたりの期待は継続して持ち続けられそうです。募集馬の母馬も2年連続の馬が20頭中6頭います。この辺りは同じ父と母のケースや父変わりのケースにおいて、馬体にその違いがどのように出ているか見られる馬体派の方は強みを発揮できそうです。
初年度時点から抽選が発生しており、私は4頭申込、3頭当選という結果です。ほぼほぼ抽選となるため、思うように出資ができる、という点は利点として評するのは難しいところです。ただし、権利的にフラットな環境は22年度も継続する見込みで、運勝負で好きな馬に出資できるという点は魅力でしょう。
まとめ
すごくざっくりですが、インゼルサラブレッドクラブの魅力をご説明しました。
インゼルサラブレッドクラブに加え、シルクホースクラブ・ノルマンディーオーナーズクラブでの一口馬主経験も含めて自己分析をしたとき、厩舎や牧場が工夫してくれたことが、成果となったときが一番うれしい、とわかりました。
インゼルサラブレッドクラブは人の温度が伝わってくるクラブだと感じています。そういったエモ重視な方はオススメできます。
この他で言えば、募集馬の命名は応募→選定→投票という流れで、一口馬主の体験的にはおもしろいと思います。これもエモ要素ですね。
私の2018年産出資馬は1頭が故障引退、繁殖入り。2019年産出資馬は2頭が中央登録抹消&組合解散→サラオクとなっています。
出資馬の引退は一口馬主を続ける以上、避けられない要素です。競走馬のセカンドライフも念頭においた、「競走馬を大切にするサイクル」を考えるクラブであることも魅力です。現在は寄付活動をされているとのことですが、引退馬が出始めたとき、どのようなアクションをとられるかは注目です。
今後は募集馬の分析も記事にしていこうと思います。引き続きよろしくお願いいたします。