シルク募集馬配合分析 サンドクイーンの20
No.4 サンドクイーンの20 牡馬 1月22日生
父 | ロードカナロア |
母 | サンドクイーン |
厩舎 | 美浦 栗田徹厩舎 |
一口価格 | 100,000円 |
配合からの期待度:勝ち上がりは堅そう ダート路線2,3勝クラス
初仔です。母サンドクイーンは1勝馬です。
サンドクイーンの20の血統表
ロードカナロア×ゴールドアリュールは今のところ勝ち上がった馬はいません。母数もわずかです。ロードカナロア×サンデーサイレンスは好相性ですが、ゴールドアリュールはサンデーサイレンス系でもダート種牡馬であり、参考外と考えたほうが良いでしょう。ゴールドアリュールは父としても母父としても、ダートでの勝利が90%ほどを占めています。
ロードカナロア×Roberto系は好相性で勝ち上がり率は50%を超えています。Robertoの血を入れることで、柔らかくなりすぎないよう補強することがプラスに働いていると考えられますが、シンボリクリスエスの系統のほうが良く走っており、シンボリクリスエスはやわらかな血も持っていることから、いたずらに硬くすればよいというものでもないのだと考えられます。
オメガパフュームと血統を構成する要素が似ています。オメガパフュームはスウェプトオーヴァーボード(Mr.Prospector系)×母父ゴールドアリュール×母母父リアルシャダイ(Roberto系)×母母母父Lyphard(Northen Dancer系)です。大枠の血脈は同一といえます。
母サンドクイーンは国内主流牝系フェアリードールの出で、一族にはトゥザヴィクトリーとその子孫、デニムアンドルビー、フェアリーポルカなどがいます。牝系としての魅力は十分です。
父ロードカナロア×母サンドクイーンだと、Nureyevの5×4+4が一番濃いクロスとなります。その場合、Nureyevの母Specialが6×5+5で入ることになるのですが、それによってHyperionとNantallah・Nasrullahが刺激されます。Mr.Prospectorの母父NashuaとSpecialの母父NantallahはNasrullah系の中でもTeddyの血を多く引いているため、この組み合わせだと米国的なパワーが受け継がれると考えられます。ゴールドアリュールがダートで走るのも、サンデーサイレンスの米国的要素とNureyevの米国的要素(+Never Bendの米国的要素)が強く出たからだと考えられます。
ただ、タニノギムレットは芝を主戦場とするRoberto系種牡馬ですが、この配合で刺激されそうなのは、Robertoの米国的要素(Hail to ReasonとNashua)とCaroで、芝に振れるイメージはあまりもてません。
この募集価格、この配合ですので、サンドクイーンの20はロードカナロアのダート路線での販路拡大を狙った馬なのではないでしょうか。ロードカナロアからダートの大物はまだ出ておらず、その路線で大きいところを狙っている可能性はなくはないのかと思います。
まとめ
- オメガパフュームに似た血統構成 ダートで活躍できそう。 距離はマイルあたり
- 芝・ダートどちらでもある程度成果は残しそうで、丈夫そうな配合で一口出資向きともいえる
- クラシックや芝の大きいところという夢を描くのであればこの馬ではない気がする
配合からはこういった印象を持ちました。セリで購入している馬であり、1勝馬の母の初仔でもあり、それでこの価格というのは馬体がかなり良い可能性はありますね。私は馬体を見る目には自信がまるでないので、馬体を見て判断というのは難しいのですが、ダート路線を全力で狙うなら面白い馬ではないでしょうか。