インゼルTC 募集馬配合分析 エレクトラレーンの20
No.03 エレクトラレーンの20 牝馬 3月1日生
父 | ハーツクライ |
母 | エレクトラレーン |
母父 | Dubawi |
生産 | 社台ファーム |
厩舎 | 栗東 清水厩舎 |
一口価格 | 48,000円 |
母エレクトラレーンはドイツG2を勝利した競走馬で、その他にも重賞で掲示板内に複数入ったことのある馬です。産駒は3/4勝ち上がりで、初仔のエレクトロニカは4勝をあげています。エレクトラレーンの20は母11歳の産駒です。
ハーツクライ×Mr.Prospector系は勝ち上がり率が5割あり、中でもSeeking the Gold系は好相性です。また、Mill Reefの血とも相性が良く、その血を持っていることも良いでしょう。
この馬はシルクホースクラブで募集されたエディスワートンの20と3/4同穴かつ、残りの1/4の要素でもSadler’s Wellsが入る点が共通するなど、かなり似た要素を持っています。
エディスワートンの20も素晴らしい配合をしていますが、エレクトラレーンの20もまた素晴らしい配合だと私は感じています。
母エレクトラレーンはBold Reason≒Never Bendの5×6を持ちます。これは欧州のタフな馬場で活躍するために有効なパワーを産駒に伝えます。Lalunによる牝馬クロスがポイントです。そしてこの血は父ハーツクライの母系My Bupersの米国的パワーとスピード血統と相性が良く、産駒に力強さを伝えてくれると考えられます。ハーツクライはトニービンの影響もあり、仕上がりが遅く、緩くなってしまいがちです。Danehill(Danzig)やRobertoの血を入れることで仕上がりを早めるタイプのハーツクライ産駒も多数いますが、Sadler’s WellsやNureyev、Mill Reef(Never Bend)の血を用いてタフさを増強するパターンでの成功馬も多数います。そのベストの形がリスグラシューでしょう。
エレクトラレーンの20はLyphardのクロスを持つ点でリスグラシューと共通します。配合の形としては1/4サンデーサイレンス・3/4Northen Dancerという形になっており、それもちょうど良い強度を持たせてくれそうです。
サンデーサイレンスの持つHaloに注目していくと、Halo≒Drone≒Sir Ivor≒Red Godのニアリークロスが3×7×7×6で発生しています。こうした日本のスピードに適した血が十分に入っていて、前述の通りパワフルな血統も入っていることから、かなりバランスが取れている印象を受けます。
また、Hyperionを6.45%引いており、本格化して前目で競馬を行い、粘り切れるようになるととても強くなるのではないでしょうか。
現時点で500キロ弱の馬体をしており、若干大きい気もしますが、ここから大人になり引き締まってくると楽しみな1頭ではないでしょうか。
まとめ
クラシック路線を目指す馬だと思いますし、その割に手ごろな価格な印象を受けます。
クラシック時までに本格化はしないでしょうが、勝ち上がることができれば長く楽しむことができ、成長し続けていくと重賞という夢も見られそうな1頭です。