インゼルTC 募集馬配合分析 プラスヴァンドームの20
No.04 プラスヴァンドームの20 牝馬4月18日生
父 | ロードカナロア |
母 | プラスヴァンドーム |
母父 | Dr Fong |
生産 | 社台ファーム |
厩舎 | 栗東 武幸四郎厩舎 |
一口価格 | 76,000円 |
母プラスヴァンドームはフランスで3勝した競走馬です。社台ファームに導入されたフランス産の牝馬からソウルスターリングなど活躍する馬が出ています。一族からはフランス重賞で活躍する馬が出ています。
ただ、プラスヴァンドームの産駒で日本国内を走った馬は同馬の上に3頭いますが、勝ち上がった馬はまだ出ていません。欧州の残した産駒からはG1で活躍した馬も出ています。
ロードカナロア×Roberto系、特にKris S.の系統は勝ち上がり率5割とかなりの好相性です。
母プラスヴァンドームはフランスマイル路線で活躍したDr Fongを父に持ちます。Dr FongはRoberto系種牡馬の中でも、Kris S.の系統に属する種牡馬です。Kris S.からはシンボリクリスエス→エピファネイアが出ており、日本国内ではかなり勢いのある系統です。Kris S.の特徴としては、Roberto系の持つ米国的パワーを産駒に伝えつつも、母系のPrincequilloを刺激すると胴長で柔らかい特徴を産駒に伝えられるようになることがあげられます。その要素は日本適正を高める要素としてとらえることができます。
ただし、父ロードカナロアもBold RulerとPrincequilloによる軽く柔らかいスピードを持つ血が多く、引き締める要素がないと柔らかくなりすぎてしまうきらいがあります。
その点、母ブラスヴァンドームの母父Medaalyがかなり良いアクセントになっています。MedaalyはNasrullah系の種牡馬で、Grey Sovereign→Zeddaan→Kalamounの流れをくんでいます。この系統で日本競馬に大きな影響を与えた種牡馬では、トニービンがいます。その系統であることも魅力ですが、MedaalyはRivermanとSadler’s Wellsの血を引き、Never Bend≒Bold Reasonの4×4のニアリークロスを持つことが魅力です。欧州で活躍する馬の多くが持つニックスであり、日本国内においては引き締め要素として期待ができる要素です。
プラスヴァンドームの20はNureyev≒Sadler’s Wellsの5×5を持ちます。それに加えて前述のNever Bend≒Bold Reasonを7×7で持ちます。これらの要素から、馬体が緩くなりすぎないのではないかと思われます。ダートよりではありますが、Mr.Prospector・Nureyev・RobertoによるNantallah≒Nashuaのニアリークロスも6×6×7×8×9を持っています。これもパワーを産駒に伝えてくれるため、緩くはならなさそうです。
総じていくと、柔軟性と力強さを兼ね備えた配合のように感じます。ロードカナロアは母や母父の距離適性を表現する傾向があることから、この馬はマイルあたりになるのではないでしょうか。
まとめ
この馬もかなり良さそうな印象を受けています。マイルから短距離当たりで活躍してくれるのではないでしょうか。国内で上が走っていないのは心配です。