インゼルTC 2023年度募集(22年産) 募集馬の分析
インゼルTCよりカタログも届き、Webでは馬体の写真・動画も視聴できる状態になりました。
ここから本格的に検討を進めていこうと思います。
今日は募集番号3番のプリュスの22について見ていきたいと思います。
方針などをまとめた記事は以下よりご参照ください。
注意事項 ご了承ください
本分析は募集馬の活躍を保証するのものではございません。
出資などの最終のご判断はご自身にご決断ください。
また、私の主観による分析ですので、読者の皆様にとって望まない表現が出てくる可能性もございますが、ご了承ください
参考図書
No.3 プリュスの22
プリュスの22 概要
プリュスの22は、欧州のG1を3勝した名牝サラフィナの孫にして、父にキタサンブラックを持つ良血の募集馬です。
2021年はキタサンブラックの種付け頭数が落ち着いた年で、22年産は産駒数が少ない世代に該当しています。各クラブでもあまり募集されておらず、インゼルでも唯一の募集馬となりました。
母プリュスは中央の芝1,400mで2勝をあげています。
馬体重は最大でも446kgと、馬格に恵まれたタイプではありませんでしたが、鋭い末脚を発揮する、いわゆるヴィクトワールピサの牝馬というタイプでした。
前述の通り、母プリュスの母は欧州のG1を3勝したサラフィナ、半兄にキーファーズ所属で欧州G3馬のジェニアル(父:ディープインパクト)がいます。
プリュスの22は初仔にあたります。
所属は栗東の小崎憲先生の厩舎です。
小崎先生はチカリータを管理されていた縁から、その仔を管理していました。
しかし今年はチカリータの仔は管理せず、代わりにプリュスの22を含め2頭を管理することとなっています。
小崎先生は過去にスマートファルコンを管理し、大きな成果を残されています。
私はシュニー(チカリータの20)でお世話になっており、無事に勝ち上がりを果たしていただいています。
馬の状態を見て、無理をさせない印象を受けており、そのうえで勝負どころではレースを厳選して出走させてくれているように思います。
これはあくまでシュニーでの印象です。
プリュスの22 配合の分析
父キタサンブラックは極めて高い競走能力と雄大な馬格を持ち、それをよく産駒に伝えています。
複雑なことを考えずとも、高い競走能力を産駒に伝えてくれる可能性が高い種牡馬です。
キタサンブラックについての分析記事は以下をご参照ください。
上記の記事で触れたキタサンブラックのポイントは、以下の2点です。
サンデーサイレンスの柔らかなスピードを引き出すために有効な手段として、サンデーサイレンスのクロスを取り入れること、サンデーサイレンスの柔らかい要素を引き出すニアリークロスを取り入れることがあげられます。
プリュスの22の場合、母の父ヴィクトワールピサがサンデーサイレンスを父系に持ち、Haloの血も濃いタイプであるため、柔らかな要素は満たすことができています。
加えて、前述の通り母プリュスが芝のマイル以下で2勝をあげており、かつ馬力ではなくキレで勝っていたことを考えると、2つの要件を十分満たしています。
配合全体でも見ると、Northern Dancerの血をはっきりと引いているものの、ヴィクトワールピサがNorthern Dancerの血を持たないため、抜け道も用意されています。
母プリュスがヴィクトワールピサの産駒として好配合で、Mr.ProspectorとMill Reefの血を取り入れてヴィクトワールピサの柔らかな要素を引き出すことができています。
その一方で、祖母サラフィナは欧州の重馬場中距離で大きな成果を残した競走馬で、Sadler’s Wells × Mill Reefによる欧州適性の高いスタミナと馬力を持っています。牝系の奥行きは十分です。
これらの要素が高水準で融合してくれると、勝負根性とスピードを兼ね備え、奥行きのある競走馬になってくれそうです。
キタサンブラックの産駒として、楽しみな要素がとても多い1頭だと思います。
プリュスの22 まとめ
2月生まれで馬体重は現在453kgというサイズ。画像や動画の様子ではまだ大きくなりそうな印象で、2月生まれですがまだしっかりしてきそうです。
歩様もバランスが良く見え、特に心配になることはありませんでした。
かなり楽しみな1頭で、中距離路線で活躍する馬に出資したい、という方針にぴったり当てはまる1頭です。
ただまだ結構悩んでおり、それは一口馬主体験的な側面で、この血統・この厩舎に、という馬がほかにもいて、予算との兼ね合いで判断できかねています。
もう少し悩んでから決めたいと思います。