NOC 22年産二次募集馬全頭へのコメント
ノルマンディーOCの22年産二次募集の先行募集が12月25日(月)より開始されます。
期限は年明け2024年1月9日(火)の13時とされています。
※募集に関わる正しい情報はノルマンディーOCのWebサイトをご確認ください。
ノルマンディーOCの22年産一次募集においては、希望した3頭に出資申込をすることができました。
シルクHCで2頭、インゼルTCで2頭に出資できており、すでに7頭に出資できており、それもほぼ希望通りですからかなり満足いく申込をすることができています。
出資馬の紹介はYouTubeチャンネルにて行いました。ご興味のある方はぜひそちらもご覧ください。
現状、満足しているものの、やや牡馬が薄いのが今期の申込です。
牡馬で良い馬がいないかな、と思っていたところ、個人的にドンピシャで欲しいと思う馬がいましたので、出資申込を行いたいと思っています。
今回の記事では、全頭を見ての印象を書いています。
一次募集同様に詳細に、というより全体を眺めてみて思ったことをまとめました。
検討のお役に立てますと幸いです。
今回はまず牡馬編です。※牡馬が薄いことが申込検討の理由ですので、牝馬については記事にしないかもしれません。
今年のノルマンディーOCでの出資方針、および一次募集での全頭コメントは以下の通りです。
33 アイルチャームの22
- アイルチャームの22
- 父:イスラボニータ
- 母:アイルチャーム
- 母父:アイルハヴアナザー
- 性別:牡馬
- 所属予定:美浦 田島厩舎
- 生産:岡田スタッド
- 募集総額:1,160万円
- 一口価格:29,000円
アイルチャームの22はイスラボニータの産駒です。
母アイルチャームは中央で2勝をあげた競走馬で、芝・ダートのスプリント戦でそれぞれ1勝をあげています。
2020年まで現役で、6歳時の産駒、初仔です。
所属予定は田島先生の厩舎で、これは母と同じですね。
田島先生にはシルクのソラネルでお世話になりました。
ソラネルは400kgを切る小柄な牝馬で、厩舎にいると馬体が減ってしまい、帰厩からすぐレースに使うという流れでした。
イスラボニータ産駒は東京や中山・阪神の外回りの1,600メートルや、中京の1,400メートルなどが得意な傾向で、坂を登る力強さを求められつつも、シンプルな競馬に強い印象です。
アイルチャームの22はFar North≒Nijinsky≒ノーザンテーストが入って力強さや前進気勢に期待が持てそうです。
父アイルハヴアナザー×母の父フジキセキからはアナザートゥルースやウインマーベルが出ています。
アイルハヴアナザーはNorthern Dancerの血を濃く引いているため、それを持たないフジキセキとは相性が良く、かつフジキセキの北米的な要素とのかみ合いも良いのがポイントだと思います。
アイルチャームの22はフジキセキのラインのみNorthern Dancerの血が入らないため、前述のニックスとは逆の形にはなりますが、要点を押さえた好配合にうつります。
母がスプリント戦で活躍した馬ですし、この配合イメージですとマイル以下での活躍が想像できます。
測尺の数字に対して馬体重があり、写真からも筋肉質な印象を受け、中身も充実していそうです。楽しみな1頭ですね。
34 アンジェリカスの22
- アンジェリカスの22
- 父:トーセンラー
- 母:アンジェリカス
- 母父:ハービンジャー
- 性別:牡馬
- 所属予定:美浦 奥村厩舎
- 生産:アフリートファーム
- 募集総額:1,720万円
- 一口価格:43,000円
アンジェリカスの22のトーセンラーの産駒です。
母は社台RHで走り、5戦未勝利でしたが、母としては23年のエルフィンSを勝ったユリーシャを輩出しています。
シャダイアイバーから連なる牝系の出身で、近親にも重賞馬がおり、今後も楽しみな繁殖ですね。
トーセンラーの産駒では、シルクHCでフェールデレーヴに出資していました。
フェールデレーヴは残念ながら未勝利戦期間に勝ち上がれず、ファンド解散、南関東競馬に転厩後、最初の3戦で2勝をあげています。
トーセンラーの産駒は活躍の幅が広く、スプリントも走れば、長めマイル~中距離も走ります。フェールデレーヴもそうでしたが、小回りもこなせるタイプです。幅広い適性を持ちますが、芝の方が得意、はある程度共通する要素とみてよさそうです。
アンジェリカスの22の母系は、ハービンジャー、スペシャルウィーク、トニービン、リアルシャダイですから、芝の要素が充実していますね。
サンデーサイレンスの3×4も発生し、芝向きの要素を高めていると思います。
母の父ハービンジャーはSpecialの血と相性が良いこともポジティブな要素で、トーセンラーはSadler’s Wellsの血を引きますから、そことのマッチも期待できそうです。
芝のマイルから中距離あたりでの活躍を期待したいですね。
35 ヴルタヴァの22
- ヴルタヴァの22
- 父:スワーヴリチャード
- 母:ヴルタヴァ
- 母父:ロードカナロア
- 性別:牡馬
- 所属予定:栗東 昆厩舎
- 生産:風ノ丘ファーム
- 募集総額:1,960万円
- 一口価格:49,000円
ヴルタヴァの22の父は先日種付け料が一気に1,500万円まで跳ね上がったスワーヴリチャードです。
母は不出走引退。父シルバーステートの初仔ロジシルバーはこの記事を書く少し前に2勝目をあげています。
母の半姉に重賞馬がいますし、4代母ローラローラはサクラローレルの母ですね。楽しみになる背景です。
生産牧場の風ノ丘ファームさんは、青森県の生産牧場です。
一口馬主クラブで生産馬が募集されることはまず滅多になく、先日ファンド解散となったノルマンディー所属のリュードマンが前例でしょうか。
スワーヴリチャードはここまでのところ、父ハーツクライ同様にデインヒルとの好相性を示しています。
Storm CatやKingmamboとの相性の良さも示しており、後躯をパンとさせる要素や引き締める要素と相性が良いと考えられます。
それと共に、サンデーサイレンスのクロスやHaloのクロスとも好相性で、これはサンデーサイレンスの血がやや遠くなっていること、スワーヴリチャード自身が早期から行ける血を持っていることも要素として考えられ、ハーツクライ以上に柔らかな血の許容度は高いのだと考えられます。
ヴルタヴァの22はサンデーサイレンスやHaloのクロスは持たないものの、Bold RulerやNasrullahとPrincequilloの要素を持っており、柔らかくストライドを伸ばすという点は両親の血で増強できている印象を受けます。
母の父がロードカナロアですから、KingmamboとStorm Catの血が入るのもプラスだと考えられます。
昆先生にはラミアヴィータでお世話になりました。
未勝利を突破することはできませんでしたが、回数は使ってくれ、フレキシブルな先生という印象です。
ラミアヴィータはその後に地方転厩、中央復帰をめざしましたが短期復帰がかなわず、サラオクへ。
その後に地方3勝を達成しています。
配合的に楽しみな要素も多いですし、横山家のどなたかを鞍上に勝負レースに出る姿を想像できますね。
36 ヴンダーゾンネの22
- ヴンダーゾンネの22
- 父:ウインブライト
- 母:ヴンダーゾンネ
- 母父:グラスワンダー
- 性別:牡馬
- 所属予定:栗東 茶木厩舎
- 生産:岡田スタッド
- 募集総額:1,400万円
- 一口価格:35,000円
ヴンダーゾンネの22は新種牡馬の父ウインブライトです。
母ヴンダーゾンネは岡田スタッドの生産馬で中央3勝。ノルマンディー所属になるのは久しぶりではないでしょうか。
産駒にはオープン勝ちのアリンナがいます。そのアリンナの初仔が今年ノルマンディーで募集されましたね。
ウインブライトは香港G1を2勝。国内では中山競馬場や福島競馬場で重賞勝ちがあります。
力のいる馬場はコーナリング能力が求められる環境で活躍しています。
ステイゴールド産駒、5月生まれに対してスプリングSに間に合うスピードと成長力を持っていたのも特徴です。
母ヴンダーゾンネがスプリントで3勝を記録しています。父がRoberto系のグラスワンダー、母の父にフォーティナイナーを持つことから、パワーが勝ったスプリンターという印象です。
父ウインブライトがノーザンテーストとジェイドロバリー経由でSpecialの血を引くことで、力強く粘り強い要素は十分に持っています。
この両親ですから、RobertoとMr.Prospector、Specialによる力強さの強化は発生していると思います。
父中距離×母短距離、かつ力強さの増強から、中山や阪神で活躍するイメージが沸きます。
芝マイル~中距離で見たいタイプですね。5月生まれとしては成長が進んでいますし、このまま順調に進んでほしいですね。
37 サウスグローリーの22
- サウスグローリーの22
- 父:パイロ
- 母:サウスグローリー
- 母父:サウスヴィグラス
- 性別:牡馬
- 所属予定:美浦 林厩舎
- 生産:ホース・マネジメント・ボス
- 募集総額:1,640万円
- 一口価格:41,000円
サウスグローリーの22はパイロ産駒です。
母サウスグローリーは地方デビューで、南関東で3勝をあげています。
21産の全姉が南関東でデビュー、勝利をあげています。
母の全兄が中央ダートでオープン勝ちを達成するなど、牝系を見てもダートで活躍する馬が目立ちます。
父パイロは前進気勢が強いことで知られ、ダートで活躍馬を多数輩出。
母の父サウスヴィグラスも地方ダートリーディングサイアーとして長年君臨していた存在です。母の父としても、地方重賞馬を二桁頭数輩出しており、その存在感は健在です。
パイロはKris.Sをはじめ、Robertoの系統と好相性を示しています。
サウスグローリーはRobertoの血は引いていませんが、もう少し分解すると、力強さの要素や勝負強さの要素を取り入れていくことが効果的であると考えられます。
サウスグローリーの22は全体で見た時、力強さやまくっていけるような要素も持っているように思います。
Nasrullah的な要素が全体的に入っており、大井競馬場を含めた大箱に適性が向きそうです。
ダート4コーナー戦で期待したいタイプですし、新しいダート路線で走れるような能力を持っていると、適性的に楽しみですね。
38 ジェルヴェーズの22
- ジェルヴェーズの22
- 父:レッドファルクス
- 母:ジェルヴェーズ
- 母父:メイショウサムソン
- 性別:牡馬
- 所属予定:栗東 牧田厩舎
- 生産:岡田スタッド
- 募集総額:1,040万円
- 一口価格:26,000円
ジェルヴェーズの22は父レッドファルクス、母の父メイショウサムソンという配合です。
母ジェルヴェーズは社台F生産、社台RHで5戦して未勝利引退となっています。
産駒ではアースライザーが中央3勝をあげています。
私の出資馬ジャーヴィスもジェルヴェーズの仔で、地方交流競走で勝ち上がりを決めています。
祖母ジェルミナルはフェアリーSを勝ち、桜花賞とオークスで3着に入る実績を持っています。
前述のアースライザーは父アイルハヴアナザーで、レッドファルクスとは4代父フォーティナイナーで共通。
その位置で一致だと、だからどうだというレベルではあるのですが、母の産駒で最も成果を残している父と同系統はポジティブな要素だと思います。
レッドファルクスはここまでサンデーサイレンスのクロスやMr.Prospectorのクロスが好相性のようです。
レッドファルクス自身が強いクロスを持たないため、父系のクロスや母の父のクロスで隔世遺伝的に強い個性を引き出すことが有効なようです。
また、レッドファルクスは柔らかなタイプで、末脚を鋭く発揮するスプリンターという特殊なタイプであることから、引き締める要素も入ると勝ち上がりにつながるようで、Specialの血と好相性を示しています。
ジェルヴェーズの22はサンデーサイレンスのクロスを持ちつつ、Sadler’s Wells経由でSpecialの血を持ちますから、ここまでの成功事例に該当しています。
母の産駒は中央・地方で堅実に走っていますし、この馬も続いてくれるのではないでしょうか。
距離はマイルあたり、芝寄りの適性を持つのではないかと思います。
39 ティアランドールの22
- ティアランドールの22
- 父:ゴールドドリーム
- 母:ティアランドール
- 母父:Action This Day
- 性別:牡馬
- 所属予定:美浦 羽月厩舎
- 生産:前田ファーム
- 募集総額:1,080万円
- 一口価格:27,000円
ティアランドールの22は新種牡馬ゴールドドリームの産駒です。
母ティアランドールは外国産馬、中央未勝利も、地方で2勝をあげています。通算で32戦しています。
母の産駒には珍しい名前で知られるダイフク、中央2勝のゲンパチムサシがいます。
父はゴールドドリームは2017年に中央ダートG1を両方勝利。
地方交流JPN1でもかしわ記念連覇、帝王賞勝ちがあります。
中央ダートの方が強いタイプで、芝スタートも得意としていました。
ゴールドドリームはNureyev≒Numberの3×4を持ち、そこで力強さや粘り強さを底上げしているタイプです。そこにフレンチデピュティですから、前進気勢と大箱への適性も持ち合わせたイメージです。
ゴールドドリームがまだやっていない、ゴールドアリュールの成功パターンはRobertoの血を取り入れるパターンでしょう。
母ティアランドールは父にAction This Dayを持ちますが、これがRobertoの系統。母系にForliも入るので、粘り強さ的な要素も期待ができそうです。
これらにより、Special・Mr.Prospector・Robertoによる力強さの増強が成立し、ゴールドアリュールの成功パターン両輪を押さえた形になっています。
全体的にはBold Ruler(Nasrullah)+ Princequilloの柔らかく直線でストライドを伸ばす要素を両親で底上げできており、ダートの大箱適性が高そうな配合になっています。
現時点で馬体重もあり、ダート路線での活躍が期待できそうです。
24年産駒デビューのダート路線種牡馬はナダルにベットしたつもりではいるのですが、ゴールドドリーム産駒で狙うならこういう配合の馬、と思っていた馬だけに、この馬には出資したいと思っています。
最終判断はこれからですが、とても楽しみな馬だと思っています。
40 バーミスキャットの22
- バーミスキャットの22
- 父:ロジャーバローズ
- 母:バーミスキャット
- 母父:Storm Cat
- 性別:牡馬
- 所属予定:美浦 清水厩舎
- 生産:土田農場
- 募集総額:1,000万円
- 一口価格:25,000円
バーミスキャットの22は日本ダービー馬ロジャーバローズの産駒です。
母20歳時という、高齢の母の仔です。その甲斐あってか、母の父はStorm Catです。
産駒では中央2勝馬が複数います。
父ロジャーバローズは日本ダービーを勝利した後、故障して引退。
走破タイムはドゥラメンテのレコードを塗り替える時計で、その能力の高さを示しました。
後に安田記念を勝利するダノンキングリーや、その時点でG1を2勝していたサートゥルナーリアを相手にしての勝利であることも、その能力の高さを示していますね。
すでに産駒がデビューしていますが、オーキッドロマンスがカンナSを勝ち、初年度産駒からオープン勝ち馬を輩出しています。
赤松賞は2,3着がロジャーバローズ産駒のテリオスサラ、オメガウインク。1着だったステレンボッシュが続く阪神JFで2着に入ったことで、この2頭も今後が楽しみです。
3歳戦が始まると、勝ち上がり数、戦績共にさらに伸びてくるでしょう。
ロジャーバローズはかの名牝ジェンティルドンナと7/8同血であり、日本ダービーでもすばらしい時計で勝利していますから、血統背景的にも、能力的にも楽しみなものを持っています。
Storm Catの血を持たないディープインパクト後継種牡馬は、Storm Catの血を持つ馬から代表馬が出る、と言われるほど孫の世代でもStorm Catとは好相性を示しています。
ロジャーバローズの産駒でもテリオスサラは母の父がStorm Cat系のShamardalです。
バーミスキャットの22は母の父がStorm Catですから、その要素を満たしています。
母高齢なのは心配ですし、母のここまでの実績的にも、大きな期待をするのは酷ではあるのですが、楽しみな組み合わせだと思っています。
価格も安価ですから、出資してみたいと思っています。
最終判断はまだこれからですが、活躍を楽しみにしています。
41 マダムアグライアの22
- マダムアグライアの22
- 父:フィエールマン
- 母:マダムアグライア
- 母父:ケイムホーム
- 性別:牡馬
- 所属予定:美浦 新規開業厩舎
- 生産:ディアレストクラブ
- 募集総額:1,160万円
- 一口価格:29,000円
マダムアグライアの22は新種牡馬フィエールマンの産駒です。
母マダムアグライアは中央で27戦1勝。ダートのスプリントで走った馬でした。
母の父ケイムホームはGone Westの産駒で、一本気で前向きな気性を持つ北米色の強い種牡馬です。
父フィエールマンは菊花賞、天皇賞春を制覇。天皇賞春は連覇しており、スタミナに富んだ競走馬でした。
ディープインパクトに仏系統の血を持つ母ですから、溜めてキレる大箱向きの競走馬で、アーモンドアイに敗れたものの、2020年の天皇賞秋は抜群の末脚を見せました。
2,500mでスタミナが求められる有馬記念は2度挑戦しましたが3着まで。京都と中山で求められる適性が異なることがここからもわかりますね。
マダムアグライアの22は、父中長距離馬×母スプリンターで長短のバランスは良さそうです。
Nasrullahの血が各所に入り、同時にサンデーサイレンスのクロスやSir Gaylordのクロスも発生しますから、全体的に柔らかな要素が強い印象を受けます。
ケイムホームの前向きな気性がどう遺伝するかというところですが、下り坂を生かして加速する競馬はイメージしやすいところです。
とすると京都で見たいところですが、美浦所属ですから、東京や新潟での活躍に期待したいですね。
42 マダムストーリーの22
- マダムストーリーの22
- 父:レイデオロ
- 母:マダムストーリー
- 母父:ストリートセンス
- 性別:牡馬
- 所属予定:栗東 畑端厩舎
- 生産:市川ファーム
- 募集総額:1,080万円
- 一口価格:27,000円
マダムストーリーの22はレイデオロの産駒です。
母マダムストーリーはダートG1とJPN1を合計で10勝した歴史的名馬ホッコータルマエの半妹にあたります。
マダムストーリー自身も中央未勝利ながら、金沢競馬で5勝をあげています。
父レイデオロがキングカメハメハの産駒ですから、マダムストーリーの22はホッコータルマエと同じ血を持っていることになります。
2代父と2代母での再現なので、残りの父の母と母の父は別の要素になるわけですが、そこもラドラーダとストリートセンスですから、良血という印象を受けます。
Special・Mr.Prospector・Robertoによる力強さの増強もされているほか、サンデーサイレンスの血が入らないながらもMachiavellianやシンボリクリスエス、Alzao、Blushing Groom、Fappianoなど、スピードを期待させる要素も持っています。
ダートの4コーナー戦で期待ができるタイプではないかと思います。
ホッコータルマエと同じ血を持つわけですし、楽しみな1頭ですね。
43 ラタンドレスの22
- ラタンドレスの22
- 父:ダノンバラード
- 母:ラタンドレス
- 母父:エンパイアメーカー
- 性別:牡馬
- 所属予定:美浦 小手川厩舎
- 生産:岡田スタッド
- 募集総額:1,120万円
- 一口価格:28,000円
ラタンドレスの22はダノンバラードの産駒で、母ラタンドレスの初仔です。
ラタンドレスはノルマンディーOCで活躍した競走馬で、通算58戦を走りぬいたタフな馬でした。
勝利は未勝利戦の1勝のみですが、2着6回、3着3回。掲示板は合計で17回入りました。
母の半弟には重賞馬ハギノアレグリアスがおり、半兄に中央6勝のタニノエポレットがいます。
競走馬としても母としてもノルマンディーで成果を残しているシュバリエはラタンドレスの半姉です。
なお、近親にはタニノギムレットがいます。期待できるノルマンディーゆかりの繁殖ですね。
ラタンドレスの22はUnbridledの3×3というクロスを持ちます。
Unbridledは父Fappianoや、歴史的スプリンターDr. FagerとCharediのニアリークロスでのスピードと筋肉質な要素を受け継ぎつつ、フランスの中距離馬Le Fabuleuxを母の父に持つことで、スタミナと溜めてキレる要素を受け継ぎ、ケンタッキーダービーを末脚を発揮して勝った競走馬です。
この血をクロスで持つということは、Unbridled的な要素を強く受け継いでいる可能性が高いと思われます。
つまり、強靭な筋肉とスタミナ的な要素ですね。
ダノンバラードはローカル巧者傾向で、やや非力なところもある印象。その点、Unbridledのクロスというのは、力強さも底上げしてくれそうですし、良さそうな印象を受けます。
初仔ですが馬格もありますし、ダート4コーナー戦路線での活躍を期待したいですね。
44 ルトルヴェールの22
- ルトルヴェールの22
- 父:ミッキーロケット
- 母:ルトルヴェール
- 母父:ステイゴールド
- 性別:牡馬
- 所属予定:栗東 吉村厩舎
- 生産:マリオステーブル
- 募集総額:1,520万円
- 一口価格:38,000円
ルトルヴェールの22はミッキーロケットの産駒です。
母ルトルヴェールはサンデーRで走った競走馬で、9戦未勝利です。
祖母ラトラヴィアータは歴史的スプリンターのサクラバクシンオーの全妹にあたります。
サクラハゴロモ牝系はG1馬、重賞馬を輩出しており、広がりを見せています。
中でも活躍馬が多いのがラトラヴィアータの系統という印象です。
ただし、母の産駒は地方で走っている馬が多いこともありますが、中央ではまだ未勝利です。
父ミッキーロケットはサンデーサイレンスの血を持たず、Nureyevのクロスを持つキングカメハメハの直仔で、だからこそ稍重の宝塚記念や、日経新春杯を制したと考えられます。
ミッキーロケットは晩成の中長距離馬でしたし、Hyperion的な要素が強いことからも、産駒の本格化もやや遅くなるタイプだと思います。
ルトルヴェールの22は、父Northern Dancer+母系にHyperionというNureyevとノーザンテーストの血がはっきりと入ります。
全体的にNorthern Dancerの血が濃く、そこに母の父が中長距離馬のステイゴールドですから、スタミナと勝負根性で走るタイプではないかと思います。
芝の非根幹距離、それも長めが活躍の場になりそうなイメージが沸きます。
厩舎も栗東の厩舎ですから、阪神、京都の中長距離のレースでの活躍を見たいですね。
まとめ
以上、牡馬の募集馬の簡単なまとめでした。
概ね気持ちは決まっているものの、もう少し悩んでみようと思います。
引き続きよろしくお願いいたします。