ノルマンディーOC 2022年産一次募集 出資申込馬の分析
ノルマンディーOCの2022年産一次募集の先行申込が始まりました。
申込締め切りは11月8日(水)を予定しています。詳しくはノルマンディーOCのホームページをご参照ください。
ツアーに参加したこともあり、今年は悩まずに出資申込を行っています。
今回の記事では、出資申込を行った馬の分析と、期待の方向性などをまとめていきたいと思います。
なお、出資申込を行った馬は以下の牝馬3頭です。
- シークエルの22
- ブランメジェールの22
- ポップシンガーの22
シークエルの22、ブランメジェールの22は共に母馬優先対象馬で、人気を集める場合は苦戦しそうですね。
私個人の持った印象ですが、今のところ2頭ともに人気を集めていますね。
ポップシンガーの22は母馬優先の対象馬ではなかったため、ツアー優先の制度を活用させていただき、申込確定となっています。
出資申込方針は以下の記事にまとめていますので、ぜひそちらもご参照ください。
注意事項 ご了承ください
本分析は募集馬の活躍を保証するのものではございません。
出資などの最終のご判断はご自身にご決断ください。
また、私の主観による分析ですので、読者の皆様にとって望まない表現が出てくる可能性もございますが、ご了承ください
参考図書
No.20 シークエルの22
シークエルの22 概要
シークエルの22は岡田スタッドの生産馬です。
母シークエルはノルマンディーOCの所属馬として、2歳12月に新馬勝ちをしています。しかし、この新馬戦で骨折してしまい、復帰は古馬になってからとなりました。
通算では8戦して1勝、2着2回、3着2回という成績を残しています。
4代母にジャングルポケットの母ダンスチャーマーのいる牝系出身で、祖母ルーシーショーの産駒もノルマンディーで度々募集されていますね。
直近で大物が出ている牝系ではありませんが、堅実に走る馬が多い印象を受けます。
所属予定は美浦の菊沢隆徳先生の厩舎。
菊沢先生といえば、アエロリットを管理された先生ですね。ここ最近で一番好きな馬、というレベルでアエロリットが好きだったので、菊沢先生の厩舎の所属馬に出資したいという気持ちがありました。
そういった意味でも、この馬に当選できたらすごくうれしいですね。
シークエルの22 配合の分析
父ダノンバラードは2015年,16年の2世代を日本で種付けした後、海外に輸出されました。
2016年産駒のナイママが早期に活躍したため、日本に逆輸入されました。
牝馬ではキタウイングがフェアリーS勝ちを記録。ミシシッピテソーロがダリア賞を勝利するなど、日本に戻ってきてからも成果を残しています。
ダノンバラードの産駒では、同じくノルマンディーOCで募集されたビヨンドザバラードに出資していました。
残念ながら勝ち上がることはできず、組合契約終了となってしまっています。馬の雰囲気は今後伸びてきそうな印象がありました。
ダノンバラードの産駒は柔らかさがあるものの、やや非力な印象を受けます。そこを補う方向性として、北米の血を取り入れたり、デインヒルやDanzigの血を取り入れるのが活躍のポイントになっています。
早期デビューできるような順調なタイプは成果を残していますし、力強さが求められにくいローカルの環境に適性がある傾向です。
シークエルの22は母の母の父にフジキセキを持ちます。
ここまで最も活躍しているダノンバラード産駒のロードブレスも同様に母の母の父にフジキセキを持ちます。
ダノンバラードとフジキセキは好相性の組み合わせとなる可能性があります。
ダノンバラードの母の父はUnbridledで、その母はGana Facilです。
フジキセキの母はミルレーサーで、Gana Facilとミルレーサーは3/4同血という間柄です。
Le Fabuleuxはスタミナや底力と共に、前向きで激しい気性を産駒に伝えるイメージの血です。
加えて、In Realityは北米的なパワーと力強さを強く産駒に伝えるイメージの血。これらが3/4同血で増幅されるとなると、前に行って粘り強く力を発揮する競馬ができるイメージが沸きます。
加えて、クロフネ×フジキセキ(Deputy Minister×フジキセキ)はニックスとして知られ、砂の名牝ホワイトフーガを輩出しています。
母は優れた配合をしており、それは新馬勝ちをした通り成果にもつながっています。
シークエルの22はニックスを積み重ねて誕生していると考えられます。
牝馬の母の父としてのクロフネのパフォーマンスもすばらしく、期待のできる配合だと思います。
シークエルの22 まとめ
ツアーで実際に馬を見た時、馬の雰囲気や歩様が良いと私は感じました。
現状は小柄な馬体をしていますが、バランスが良く見え、フレームも今後大きくなってきそうな印象を受けました。
芝の1,800m前後の距離を先行して押し切る競馬を見せてほしいと思っています。
夏の北海道デビューになるとうれしいですし、アエロリットのようにクイーンSを勝ってほしいですね。
ただ、ダート4コーナーも走れそうですし、その方向に進む可能性も十分あるのかな、と思っています。
当選できるとうれしいですが、いずれにせよ順調に進んでほしいですね。
No.27 ブランメジェールの22
ブランメジェールの22 概要
ブランメジェールの22も岡田スタッドの生産馬です。
母ブランメジェールはノルマンディーOCで募集された競走馬でした。
海外からの持ち込み馬で、ノルマンディーOCとしてはかなり高額となる総額4,480万円で募集されました。
通算27戦して3勝、2着5回、3着3回という戦績を残しています。
降級のある時代に現役時代を過ごしていますから、500万下条件を2勝しています。
3勝はいずれもダートのスプリント戦であげたものです。
近親にはドバイゴールデンシャヒーンで2着に入ったAlkeなどがいます。
母のきょうだいは北米で走り、2勝以上勝つ馬が複数おり、堅実な牝系という印象を受けます。
所属予定は栗東の新規開業の藤野先生を予定しています。
藤野先生は昆貢先生の厩舎で調教助手を長年務められたあと、高柳大輔先生の厩舎で調教助手を務められていました。
G1馬テーオーケインズにも携わったとのこと。
騎手の乗りやすい、躾の行き届いた馬づくりをめざすとおっしゃっていています。
ブランメジェールの22はツアー中に気難しさを見せていましたし、どのように育ててくださるか、とても楽しみです。
ノルマンディーOCでは当初キタサンブラック産駒が4頭募集される予定でしたが、2頭が取り下げとなり、この馬も人気するのではないかと見ています。当選できるとうれしいのですが、読めないですね。
ブランメジェールの22 配合の分析
父キタサンブラックについては、以下の記事に詳細にまとめていますので、ぜひそちらをご参照ください。
キタサンブラック産駒で大物をめざす場合、サンデーサイレンスの柔らかなスピードを引き出すことがポイントとなります。
また、マイル以下で活躍した母、母父、母母を持つと期待できます。ただ、パワー型でないほうが柔らかさを促進でき、大物への期待値が高まると見ています。
この観点で行くと、ディープインパクトとはニックスで機能したStorm Catは、どちらかというと馬力的な要素が発現しやすく、今のところキタサンブラックとは好相性とは言えない傾向です。
キタサンブラック自身が力強さとスタミナに富んだ馬で、Storm Catの持つその要素を引き出してしまうのが、うまくかみ合わない要因ではないかと考えられます。
母ブランメジェールは中山や阪神のダートスプリントで3勝したパワーのある短距離馬であり、Storm Catのクロスを持っています。
この要素からすれば意図するねらい目からはそれるのですが、Tapitの血が魅力的に見え、そこに期待したいと思っています。
シークエルの22 まとめ
ツアーで実際に馬を見た時、歩様の柔らかさや雰囲気がすごく魅力的に見えました。
Tapitの血が魅力的に見えた、とはその部分で、出ている要素はそこなのではないか、と期待させるものがありました。
とはいえ、この時期の牝馬は柔らかいのが基本線でしょうし、今後の成長曲線ではどう進むかはわかりません。
ここから筋肉質になって、牝馬のダートマイル、スプリントで走っていても不思議ではありません。
ただ、見ての印象からは、長い直線で末脚を発揮してくれそうな雰囲気を感じており、芝で活躍してくれるのではないかと思っています。
母馬優先もあって、激戦となりそうですが、出資できるとうれしいですね。
No.30 ポップシンガーの22
ポップシンガーの22 概要
ポップシンガーの22も岡田スタッドの生産馬です。
母ポップシンガーは34戦して4勝をあげた競走馬です。
この馬も降級制度のある時代に現役時代を過ごしており、500万下を2勝しています。
6歳時に2勝クラスを勝利するなど、成長力もありました。
4勝はいずれもダートスプリントであげており、スピードに期待ができそうです。
近親に目立った活躍馬はいないものの、ダートで中央・地方ともにダートで活躍する馬が出ており、方向性は整っている印象です。
所属予定は美浦の伊坂重信先生の厩舎を予定しています。
2020年8月開業で、今年は開業以来初の二桁勝利をすでに記録されています。
X(旧Twitter)で情報発信をしてくださる印象で、馬の動向を様々な方面で知れる可能性があるのは楽しみです。
すでに出資確定しているので、今からワクワクしています。
ポップシンガーの22 配合の分析
父アジアエクスプレスはヘニーヒューズ産駒の持ち込み馬で、3連勝で朝日杯フューチュリティステークスを制しています。
デビューから2戦はダートで、レパードSも勝利しています。
アジアエクスプレスのイメージとしては2歳早期から仕上がりそうですが、産駒は古馬になってからパフォーマンスをあげる馬も多く、ここはギャップがあります。成長力があるタイプでないと勝ち上がれない、という風にも受け取ることもできるのですが、早熟、というわけではないと思って構えて良いと思います。
勝ち上がった馬たちは3歳10月以降に2勝目、3勝目をあげていることも多く、10月に入って20年産産駒が勝っていますね。
母ポップシンガーはダートの好配合馬だと思います。
その父スマートファルコンはVaguely Nobleのクロスを持ち、Aureoleの影響を受けた逃げ馬です。
その母ケイアイポップスがRobertoの血を引いていて、スマートファルコンとの間でNantallah≒Nashuaのニアリークロスでパワーを増幅。
スプリントでスタート直後にパワーとスピードを生かして逃げ・先行できたときに成果を残せています。
この両親の組み合わせだと、あまりパワーのある印象は受けません。
その代わり、柔らかなスピード要素は強化されていそうな印象で、東京競馬場などの直線が長いコースでストライドを生かす競馬ができそうな印象を受けます。
外目からビュっと行くパターン、もしくはAureole的に逃げて直線を向いてさらに伸ばす、という極端な競馬をするタイプになるんじゃないか、と想像しています。
ポップシンガーの22 まとめ
血統分析なども行いましたが、この馬に出資を決めたのは、ツアーでとにかくかわいかったからですね。
見ていて、なんて愛嬌のある馬なんだろう、とすごく思いました。
事前に検討していた時点でも気になる1頭だったのですが、歩様や馬体の雰囲気というより、馬が醸し出す愛嬌がすごく印象的で、ツアーに行ってよかった、とすごく思いました。
出資確定していますし、競走馬としての活躍がすごく楽しみです。そして、その付き合いが引退後にも続くものになるとすごくうれしいですね。
まとめ
今年の募集に際しては、血統分析も行いつつ、ツアーで印象に強く残った馬たちに出資申込をさせていただいています。
改めて参加してよかったな、と思っています。
牝馬3頭への申し込みとなりましたが、3頭とも活躍し、母として産駒がノルマンディーで募集されるような馬になってほしいと願っています。
ノルマンディーで一口馬主体験の充実をさらに深められたらな、と思います。
今回も最後までご覧くださりありがとうございました。
引き続きよろしくお願いいたします。