ノルマンディー三次募集 血統分析 テーオーティアラの19
ノルマンディーオーナーズクラブの三次募集の先行募集の当選結果が発表され、今週から通常募集での応募がスタートしています。
私は先行募集では最終的にイッツマインの19とハロックラインの19に応募しました。イッツマインの19は当選しましたが、ハロックラインの19は残念ながら落選。出資することはかないませんでした。
予算が浮いたので、時点だったテーオーティアラの19に先ほど出資申込をしました。まだ200口以上(21年7月15日時点)残っているようですが、かなり魅力的な配合の馬だと思いますので、改めて分析と紹介をしたいと思います。※すでに一度紹介しており、その時の記事は以下の通りです。
テーオーティアラの19の血統表
父アイルハヴアナザーは大系統Mr.Prospector系種牡馬です。細かく小分けしていくと、フォーティナイナー系→Disterted Humor系種牡馬です。フォーティナイナーは1996年に米国リーディングサイアーとなっており、日米で成功した種牡馬です。日本国内ではエンドスウィープが後継として特に成功しており、サウスヴィグラス・スウェプトオーヴァーボード→レッドファルクス・アドマイヤムーンが枝葉を広げています。
アイルハヴアナザーはDisterted Humorの代表産駒で、米二冠馬です。三冠をかけてのベルモントS前に故障し引退、そのまま日本に輸入されています。2013年から18年にかけて供用され、現在はアメリカに戻っています。そのため、2021年2歳世代が日本ラストクロップです。
アイルハヴアナザーはDanzigの4×4に加えて、Sadler’s Wells、Nijinskyの血を持ち、Northen Dancerの多頭クロス持ちです。加えてRobertoとSadler’s WellsとNever Bendの血がそろっており、パワーに事欠きません。
これだけパワーが集まるといくら米国でも短距離に出そうですが、同時にNasrullahとPrincequilloの血も両親から引いているため、距離の融通が利き、米国三冠路線で活躍できたのだと考えれます。Ribotの6×6もよさそうです。
母テーオーティアラは芝の3勝馬で、祖母は豪州G1勝ち馬です。メールラインは完全に異系で、Northen Dancerの血を持ちません。アイルハヴアナザーがNorthen Dancer濃い目なのでこれはプラスでしょう。
最初の記事でも書きましたが、父アイルハヴアナザー×母テーオーティアラで注目したいのは、Caucasus≒マルゼンスキーのニアリークロスです。Caucasusとマルゼンスキーは3/4同血で、このニアリークロスが生じるとPrincequilloの柔らかさが刺激されそうです。アイルハヴアナザーが硬い血が多いため、これが発生することはプラスだと思います。
坂路の動画を見ても、力強くかけあがっているように見えますし、父の良いパワーと母系のスピードが良い感じに混ざっているように感じます。募集馬のコメントでもありましたが、ダート中距離で長く活躍を期待できそうです。勝ち上がれるかどうかがまずハードルとなりますが、牝馬限定のダート中距離では十分チャンスがあるのではないでしょうか。
まとめ
- アイルハヴアナザーの日本ラストクロップに出資したい人にはありがたい
- パワーとしなやかさのバランスはよさそう
- 未勝利を勝ち上がれば長く楽しめる馬になってくれそう
この馬に出資したことで、ノルマンディーオーナーズクラブでの出資馬は4頭になりました。みんな勝ち上がってくれたらめちゃくちゃうれしいですね。シルクホースクラブの2頭含めて、すべて厩舎が異なるのは楽しみです。デビューが待ち遠しい限りです。