シルク募集馬配合分析 ダイワメジャー編まとめ(20産駒)
シルクホースクラブ21年度出資募集馬のダイワメジャー産駒をこちらの記事でまとめていきます。
種牡馬ダイワメジャーについて
種牡馬としてのダイワメジャーはまだ記事を書いていないので、こちらで簡単にまとめていこうと思います。
ダイワメジャーは父サンデーサイレンス、母スカーレットブーケ、母父ノーザンテーストという配合です。ダイワメジャーは現役時代に皐月賞(04年)、天皇賞秋(06年)、マイルCS(06年,07年)、安田記念(07年)を制しています。1600m~2000mで大きな成果を上げつつ、有馬記念で2度3着になるなど、粘り強さを見せています。先行して好位から押し切り勝ちをするのが勝ちパターンでした。
ダイワメジャーの母父ノーザンテーストはLady Angelaの3×2の牝馬クロスを持っており、Hyperionの血を強く引きます。Hyperionは粘り強さとスタミナを産駒に伝えます。ダイワメジャーが先行して勝ち切ることができたのは、この血があってこそだと考えられます。ノーザンテーストの産駒は3度変わる、という格言がありますが、ダイワメジャーも3歳で皐月賞制覇後、本格化した5歳秋以降でG1を4勝するなど成長力を見せています。
ダイワメジャーはノーザンテーストの成長力と粘り強さ・スタミナに加えて、サンデーサイレンスとスカーレットインクから米国的な前向きな気性とパワフルな突進力を受け継いでいます。スカーレットインクはHimyar系(Peter Pan)やTeddy系、Man o’War系の血を各所に持っています。それはサンデーサイレンスも共通していて、それらが呼応することでスタート直後から加速して一生懸命走る要素をダイワメジャーに伝えたのだと考えられます。
これらの血統的要素を整理すると、ダイワメジャーはマイルから中距離をスタートエンジン全開で、その勢いそのままに一生懸命走り続けられる粘り強さを持った競走馬だったと考えられます。
こうした血統背景を持つダイワメジャーなので、母にはスピードとスタミナを両立できるタイプを掛け合わせたほうが良いと考えられます。両方あったほうが良いというのが私の考えです。
ダイワメジャーはスピードを強調する血は決して多く持っていないため、スピードを補わないと産駒はスタートからゴールまでずっと鈍い脚を使い続ける産駒になる可能性があります。スタミナやパワーの血を刺激しすぎるとそうなってしまうのではないでしょうか。(Nureyevやノーザンテーストの血を持つ母との産駒が低調な理由はここかと)
一方でスタミナを加えないと、適正距離が短くなってしまいます。ダイワメジャーは決してスプリンターではなく、そうした血があるわけでもないため、適正距離はマイルだと考えられます。中距離的なスタミナを入れないと、前向きさばかりが強調され、気性・単距離でスピード・マイルという産駒が出てしまうのではないでしょうか。
実際成功している馬はHaloを刺激させてスピードを強化させつつ、欧州的な血(Sadler’s WellsやMill Reef)を入れてスタミナを補っているケースが多いです。
これらに適した産駒に出資するのが良いのではないかと考えます。
トレジャーステイトの20
No.7 トレジャーステイトの20 牡馬 1月31日生
父 | ダイワメジャー |
母 | トレジャーステイト |
厩舎 | 美浦 林徹厩舎 |
一口価格 | 60,000円 |
配合からの期待度:重賞級
2番仔です。半兄のピースオブエイトは21年7月11日の新馬戦で、新馬勝ちをしています。母トレジャーステイトは中央で未勝利を突破できず、地方に回り2勝をあげました。その後中央に戻り、3勝をあげ準オープンで引退しています。トレジャーステイトの全兄には英国芝短距離重賞で2勝をあげたApproveがいます。
ウェイクミーアップの20
No.45 ウェイクミーアップの20 牡馬 3月2日生
父 | ダイワメジャー |
母 | ウェイクミーアップ |
厩舎 | 栗東 矢作芳人厩舎 |
一口価格 | 60,000円 |
配合からの期待度:OP級
3番仔です。半兄のジュンヴァルロは2勝をあげています。母ウェイクミーアップは愛国で7戦未勝利ですが、半弟にDawn Approach(父New Approach)がいます。Dawn Approachは芝1400mと芝1600mのG1を各2勝しています。
まとめ
2頭だけですが、私は両馬ともに推奨できる馬だと考えています。
ともに活躍が期待できますが、私はトレジャーステイトの20がより活躍するのではないかと期待しています。ぜひ出資したい1頭です。
ご参考になれば幸いです。よろしくお願いいたします。