シルク募集馬配合分析 ブロッサムレーンの20
No.27 ブロッサムレーンの20 牡馬 3月29日生
父 | サトノダイヤモンド |
母 | ブロッサムレーン |
厩舎 | 美浦 尾関知人厩舎 |
一口価格 | 56,000円 |
配合からの期待度:未勝利~勝ち上がり
5番仔です。上の4頭はいずれも未勝利で、最も好成績を残しているのがドゥラメンテ産駒の半姉マリノブロッサム(未勝利入着)となります。母ブロッサムレーンも英国未勝利です。一族からは重賞馬も出ています。
生産はクラウン日高牧場で、昨年のセレクトセールで1,650万円で購入されています。
ブロッサムレーンの20の血統表
サトノダイヤモンドは新種牡馬なので、サトノダイヤモンドとのデータはありません。ディープインパクト×Sadler’s Wells系は勝ち上がり率が50%を超えており、かなりの好相性です。ただその場合、どちらかというと牝馬に活躍馬が偏っています。主な活躍馬はシンハライトやカンタービレがいます。牝馬クラシック路線は、3歳牝馬にとってタフなスタミナを求められるケースがあり、そうした場面でスタミナの豊富な欧州血統の代表格であるSadler’s Wellsの血を持つことはプラスに働くのだと考えられます。一方で、牡馬はスピードが求められることのほうが多いため、ディープインパクト×Sadler’s Wells系からクラシック戦線で活躍した馬があまりいないのだと考えられます。
サトノダイヤモンドの母父Orpenは短距離馬です。加えて、Haloの3×4×5というかなり強いHaloクロスを持っています。ディープインパクトの持つスタミナとマルペンサの持つスピード要素が加わったことで、長距離をこなせる馬になったと考えられます。
父サトノダイヤモンド×母ブロッサムレーンだと、サトノダイヤモンドの持つスピード的な要素はあまり刺激されないのではないかと推測できます。母ブロッサムレーンの父New Approachは1400mから2400mで活躍した馬で、守備範囲は広めです。ただ、短いところは2歳時で、本質的には2000mから2400mで走る王道路線の競走馬だと考えられます。
この配合でHaloやNorthen Dancerより濃いクロスとなるのがAhonooraです。サイアーラインが途絶えつつあるトゥルビョン系種牡馬で、Northen Dancer系の血が濃くなりすぎている欧州において、その血を全く持たないことで緩和剤として活躍している印象があります。New ApproachやCape Crossはその勢力を拡大していますが、ともに母父はAhonooraです。そうした異系血脈が一番強いクロスになるというのは、かなり珍しいのではないでしょうか。Ahonooraがクロスすると、DjebelやBull Leaが刺激されそうです。とはいえ、かなり遠くになるので、あまり顔は出さないのではないかと思われます。Ahonooraは短距離からマイル馬で、産駒もマイル以下を得意としており、異系のスピードを伝える可能性はあるのかなと思います。
父のスピードを母系のスタミナと異系のスピードでミックスしたのがブロッサムレーンの20ということになります。馬体の見方は勉強中ですが、結構大きくなりそうな感じがします。長距離という感じはせず、1800m前後ではないかと思います。
まとめ
- 上に活躍馬がいないのは心配材料
- 父の血を生かすというより、異なる血を入れて活性化を狙うイメージに映る
- 馬体は成長途中でまだ結構大きくなりそうな印象
こういった印象を持ちました。ちょっと想像が難しい馬です。サトノダイヤモンドはスピード十分な血ですし、それがうまくかみ合うと走るのではないかと思います。