シルク募集馬配合分析 スウェアトウショウの20
No.69 スウェアトウショウの20 牝馬 4月10日生
父 | リオンディーズ |
母 | スウェアトウショウ |
厩舎 | 栗東 四位洋文厩舎 |
一口価格 | 36,000円 |
配合からの期待度:2,3勝を期待
6番仔です。母スウェアトウショウは1戦未勝利です。デビュー済みの上5頭のうち、中央勝ち上がりは2頭です。2つ上の半兄アドマイヤハダル(父ロードカナロア)は21年の皐月賞を4着、若葉S(L-芝2000m)を勝利しています。もう1頭の勝ち上がり馬トゥアレグは父エイシンフラッシュで、Kingmanbo系との相性の良さがうかがえます。
祖母タバサトウショウからはスイープトウショウ(宝塚記念・秋華賞・エリザベス女王杯)やトウショウフリーク(7勝)が出ており、いずれもMr.Prospector系の父を持ちます。また、先日レース中に競争中止、予後不良となったピンクカメハメハ(サウジダービー)もタバサトウショウの産駒で、父はリオンディーズでした。
スウェアトウショウの20の血統表
Kingmanbo系×サンデーサイレンス系は勝ち上がり率約35%の王道です。Kingmanbo系×ディープインパクトで見ても同じくらいで、極めて良い数字ではありませんが、無難に良い数字です。
父リオンディーズはNureyev ・ Last Tycoon ・ Sadler’s Wells の血を引いており、父Northen Dancerを生かした活性血脈をほぼ完成形の形で持っています。ここにBuckpasserにサンデーサイレンスの血も入っているため、かなり完成度が高い配合となっています。
母スウェアトウショウは父にディープインパクトを持つため、この配合だとサンデーサイレンスの4×3が生じます。加えて、HabitatとSir IvorによるSir Gaylordのクロスも生じるため、パワーというよりはスピードや柔らかな要素が発生しそうです。加えて、スウェアトウショウはダンシングブレーヴの血も引くため、Droneの血も引きます。DroneもまたSir Gaylordの産駒であるため、そこでもSir Gaylordのクロスが生じます。これらはHaloとも近い血を持つため、Halo≒Sir Ivor≒Droneというニアリークロスも生じます。これらを総じて行くと、柔らかくて軽いスピードを多数併せ持つことになります。
ただスウェアトウショウは父ディープインパクト×母父ダンシングブレーヴであるため、Lyphardのクロスも持っています。LyphardはNorthen Dancer系種牡馬ですので、父方のNorthen Dancerのクロスと重ね合わせると、重厚さを伝えてくれるのではないかと推測できます。
3代母サマンサトウショウがNorthen Dancerの血を持たない日本昔ながらの血であることもプラスに考えることができ、サンデーサイレンスとNorthen Dancerの血が強いところに、それとは異なる血を入れてくれています。
総じて行くと、両親ともに完成度が高い配合で組み合わされており、そこに日本の昔ながらの血が入ることでバランスが取れている印象です。
4月生まれで馬体はかなり小柄です。おうちツアー動画見ても割と神経質そうです。ただ歩き姿はかなり良く見え、小柄ながらキレ味抜群という競馬をしてくれそうな印象があります。牝馬路線ではそれなりに活躍が見込めそうです。
まとめ
- Kingmanbo系と好相性の母 優秀な一族の出身
- 配合的にも魅力的な要素が多くスピードは期待できそう 気性が心配
- 馬体はかなり小柄 牡馬と一緒だと不安も、牝馬路線では活躍期待
私はこのような印象を受けました。厩舎は四位先生のところで、四位先生のコラム記事を読んでいると、ぜひ四位先生の厩舎の馬を買いたいと思わされます。価格も魅力的ですし、通常出資で狙いたい1頭です。
分析の際の参考図書
一口出資馬やPOG指名馬を考える際、手元にあるととても参考になる書籍です。