シルク募集馬配合分析 ヒカルアマランサスの20
No.9 ヒカルアマランサスの20 牡馬 1月29日生
父 | エピファネイア |
母 | ヒカルアマランサス |
厩舎 | 美浦 国枝栄厩舎 |
一口価格 | 160,000円 |
配合からの期待度:未勝利のリスクあり
8番仔です。母ヒカルアマランサスは中央4勝。2010年の京都牝馬S(G3芝1600m)を制しています。G1ではヴィクトリアマイルの2着があります。産駒はデビュー済み6頭のうち4頭が勝ち上がり、いずれも2勝以上をあげています。2つ上の半兄ホウオウアマゾンは2020年のアーリントンC(G3芝1600m)を制しています。3代母Caerlinaは仏オークス馬で、近親にはカレンミロティックがいます。
ヒカルアマランサスの20の血統表
エピファネイア×アグネスタキオンの勝ち上がり率は30%未満で、これはエピファネイアの平均を下回ります。Roberto系×アグネスタキオンで見ても成績が悪く、相性が芳しくない組み合わせです。
アグネスタキオンはNorthen DancerやMr.Prospectorの血を持たないことが特長の種牡馬です。Northen DancerやMr.Prospectorの血が濃い馬や、硬い血を多く持つ馬に対して、緩める役割としてとても重要な役割を担ってくれます。アグネスタキオンの母父ロイヤルスキーはBold Ruler系種牡馬です。アグネスタキオン全体としては強いクロスを持たず、NasrullahとBlandford、Hyperionの血を引いており、掛け合わせ先の血をうまく拾える状態にありました。
母ヒカルアマランサスはそのアグネスタキオンを父に持ちます。ヒカルアマランサスの母スターミーがA.P. Indy×Caerleonで、Princequilloの血を5×5で引いています。また、A.P. IndyがSeattle Slew×SecretariatでBold Rulerのクロスを持っていて、そこにSir Gaylordまで持つので、かなり柔らかくしなやかな血を持っています。この配合だと柔らかくキレるイメージになります。
エピファネイアはRoberto系ではあるものの、Kris S. ≒ Habitat の2×4で持っており、柔らかさとキレ味とスピードを持つ種牡馬となっています。父エピファネイア×母ヒカルアマランサスだと、その柔らかい要素が相当に強まる印象を受けます。硬くする要素もかなり薄く、相当緩く出てくるように思います。エピファネイア×アグネスタキオンがあまりうまくいっていないのは、この緩さにあるのではないでしょうか。
ただ、厩舎が国枝先生のところです。国枝先生であれば、柔らかな血を生かしてキレ味抜群の馬に育ててくれる可能性は十分にあるのではないでしょうか
まとめ
- 母やその一族はとても優秀
- 配合的にはゆるくなりそうで心配
- 厩舎は名門国枝厩舎 価格も今期募集2位の8000万円で勝負気配
私は価格や配合的に勝負は避けたいところですが、期待度は高いのではないでしょうか。ホウオウアマゾンは取引価格1.5億円ですから、その半額で所有できるのはかなりお得なのかもしれません。