シルクHC 2024年度募集 コントレイル産駒の分析
この記事で取り扱うのはコントレイル産駒です。
シルクでは芝G1路線で活躍する競走馬に出資したいと思っております。
その方向性に合致する募集馬に出資できるよう、募集馬の分析と検討を行っています。
今年は種牡馬ごとに整理して記事にまとめていこうと思います。
記事化に際して、歩様や馬体について取り扱いません。
YouTube動画版は以下よりご視聴いただけます。ぜひそちらもご覧ください。
募集馬の分析 注意書き
本分析は私シオノゴハンが個人で行っているものであり、募集馬の活躍を保証するものではございません。
出資などの最終判断は、ご自身にて実施をお願いいたします。
ご了承くださいますようお願いいたします。
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コントレイル産駒の一覧
コントレイルの募集馬は4頭。牡馬が1頭で、牝馬が3頭です。
種付け料が1200万円だったときの産駒ですから、募集価格は初年度産駒ながら高額設定です。
コントレイルは2025年に産駒デビュー予定の新種牡馬ですから、今年の募集馬は初年度産駒です。
この世代はシルバーステートやドレフォンなど、初年度産駒が成果を残した種牡馬が人気を集めました。
そうした実績馬よりかなり高額ながら、コントレイルも大きな人気を集めました。
初年度から大きな成果を期待できる種牡馬です。
コントレイル産駒のねらい目についてはこちらの記事をぜひご参照ください。
スウィートリーズンの23
まず、スウィートリーズンの23です。
所属は美浦の鹿戸先生の厩舎を予定しています。
母スウィートリーズンは米G1を3勝した名牝。
高い競走能力を示しています。
初年度産駒のディアスティマは重賞勝ちこそないものの、中央5勝、目黒記念2着などの実績があります。
母としても実績を残しています。
ディアスティマはディープインパクトの産駒ですから、3/4が同じ血である本馬も期待が高まります。
Haloのクロスや、Halo≒Red Godのニアリークロスなど、芝適性を高めてくれそうな要素がありつつ、全体的には北米要素が強い印象です。
トップスピードがありそうなタイプで、ダートでも走れそうな印象を受けます。
順調に進めば早期から走れるタイプだと思いますし、2歳、3歳戦から楽しみです。
アーデルワイゼの23
続いて、アーデルワイゼの23です。
厩舎は美浦の高柳瑞樹先生の厩舎を予定しています。
母アーデルワイゼはシルク所属で中央2勝。
上がり最速を複数回記録する末脚が鋭い競走馬でした。
アグサンの牝系で、近親にはブエナビスタのいる良血馬です。
所属の高柳瑞樹先生は、スターズオンアースで牝馬2冠を達成されるなど、近年実績を伸ばされています。
アーデルハイトの23の配合は、私の考えるコントレイル産駒注目の配合パターンに合致します。
まず、サンデーサイレンスのクロスを持つことが魅力に映ります。
そのうえで、母の父エイシンフラッシュが欧州要素をかなり強く持った競走馬であることも魅力です。
フランス的な要素と、ドイツ的な要素を兼ね備え、キレとスタミナを両方持っていそうな印象を受けます。
エイシンフラッシュも末脚の鋭い競走馬でしたし、母も末脚の鋭いタイプでした。
こうした要素はコントレイルに取り入れたい部分です。
ブエナビスタなどを輩出したアグサンの牝系出身というのも魅力的です。
アグネスタキオンとCaerleonはストライドを伸ばして柔らかなキレを伝えるイメージの血ですから、それが入るのも良いと思います。
牝馬ですし、柔らかさを生かした鋭い末脚を見せてくれるとうれしいですね。
とても楽しみな1頭です。
キラモサの23
ここからは栗東の募集馬です。
まず、キラモサの23です。
所属予定は栗東の高野先生の厩舎です。
母キラモサは豪州で活躍した競走馬で、2,500メートルのG1を勝利しています。
豪州の競走馬がスプリントから中長距離までで成果を残す馬がいますが、キラモサもその1頭で、スプリントでの勝利経験もあります。
デビュー済みの産駒は3頭中3頭が勝ち上がるなど、繁殖としても一定の成果を残しています。
母は欧州要素が強い豪州馬で、米国的な要素が薄いことが特徴です。
米国的な要素が強いコントレイルとは相性が良いと考えられます。
5代アウトブリードというのも魅力です。
柔らかさを伝える要素は薄い印象を受けるものの、母がSir IvorとPrincequilloの血を持っており、柔らかさが出てくる可能性もありそうです。
現在は転厩していますが、私はリンドラゴで高野先生にお世話になっていました。
厩舎でビシバシ鍛えてくださる印象で、健康に自信があるタイプの競走馬が活躍するイメージです。
体質的な強さは期待できそうな配合ですし、楽しみな1頭だと思います。
ラッドルチェンドの23
最後に紹介するのは、ラッドルチェンドの23です。
厩舎は栗東の福永祐一先生の厩舎を予定しています。
母ラッドルチェンドは名繁殖ラヴズオンリーミーの初仔です。
中央未勝利ながら、母としては重賞3勝をあげたテルツェットを出しています。
母の半きょうだいには、種牡馬リアルスティールや国内外のG1を4勝した名牝ラヴズオンリーユーがいます。
Kingmamboの母として知られるMiesqueの牝系で、そこも含めかなりの良血馬です。
母の父は欧州要素の強いDanehill Dancerです。
デインヒルを父に、Sharpen Upの血が入り、粘り強い競馬で押し切るマイラーでした。
3代母MonevassiaはKingmamboの全妹で、欧州の要素を持ちつつ、馬力のある血のイメージです。
父コントレイルがStorm Catの血を引いていますが、5代のゾーンで、クロスが発生しつつも5×3の範囲。
Storm Catのクロスというと、Secretariatの柔らかな要素よりも、Storm Cat自身の持つ力強さ要素が強く出るイメージでした。
5×3の位置になってくると、やや薄まって、北米のパワーが前面に出るという感じは薄れてきそうです。
全体的に馬力の要素は強いのですが、牝馬ですし、キレる要素もありそうです。
この馬も半姉テルツェット、近親のリアルスティール、ラヴズオンリーユーはいずれもディープインパクト産駒。
ディープインパクトとの相性は示されており、コントレイルに代わってもその相性は継続されると推測します。
コントレイルの主戦騎手を務めた福永先生の厩舎ですし、活躍がとても楽しみですね。
まとめ
今回のラインナップは、ディープインパクトとの間に成果を残した繁殖がそろった印象を受けています。
その方向性はおそらくうまくいくと思いますし、そこから何があうか、どうすると良いかが今後確立されていくのだと思います。
どの馬も楽しみですし、活躍に期待したいと思います。