シルクHC 2024年度募集 キズナ産駒3頭&ドレフォン産駒4頭の分析

  • URLをコピーしました!
目次

シルクHC 2024年度募集 キズナ産駒&ドレフォン産駒の分析

この記事で取り扱うのはキタサンブラック産駒とドレフォン産駒です。

シルクでは芝G1路線で活躍する競走馬に出資したいと思っております。
その方向性に合致する募集馬に出資できるよう、募集馬の分析と検討を行っています。

今年は種牡馬ごとに整理して記事にまとめていこうと思います。
記事化に際して、歩様や馬体について取り扱いません。

YouTube動画版は以下よりご視聴いただけます。ぜひそちらもご覧ください。

募集馬の分析 注意書き

本分析は私シオノゴハンが個人で行っているものであり、募集馬の活躍を保証するものではございません。
出資などの最終判断は、ご自身にて実施をお願いいたします。
ご了承くださいますようお願いいたします。

参考図書のご紹介(PR)

池田書店
¥1,760 (2024/03/26 12:49時点 | Amazon調べ)
主婦の友社
¥2,090 (2024/03/26 00:25時点 | Amazon調べ)

キズナ産駒&ドレフォン産駒の一覧

今年度の募集において、キズナ産駒は3頭、ドレフォン産駒は4頭です。
いずれも成果を残してからの産駒ですから、募集価格は高額となっています。
どちらもこの世代は注目の世代です。

こちらが23年産が種付けされたころの種牡馬の状況です。

キズナは上位5頭には入らなかったものの、種付け料上位にランクイン。
前年の2021年に種牡馬リーディング4位と大きな成果を残し、社台系からの種付け頭数も増加してからの世代です。
配合、育成両面で成功事例を獲得してからの世代であり、成果に期待できます。

ドレフォンはジオグリフが札幌2歳ステークスを勝利し、芝でも走ることを示しつつ、2歳戦で好成績を残した翌年の種付け。
種付け料が700万に上昇する中、198頭の繁殖を集め、その質の高さにも注目された世代です。
この世代の馬から活躍馬が出るかどうかで、ドレフォンの今後の立ち位置は決まってきそうな印象です。

いずれの種牡馬も実績がすでにありますし、期待できる世代ということで、活躍が楽しみです。

キズナ産駒3頭の分析

キズナ産駒から募集番号順に説明していきます。

キズナ産駒のねらい目については以下の記事をぜひご参照ください。

ミスベジルの23

まず、ミスベジルの23です。
所属は美浦の木村哲也先生の厩舎を予定しています。

母ミスベジルは北米で走った競走馬で、3歳牝馬ダート路線のG1競走で3着に2度入る活躍を見せています。
近親に米年度代表馬が2頭いる良血馬で、勢いのある牝系の出身です。

所属厩舎はシルクHCで大きな成果を残し、信頼も厚い木村哲也先生。この馬にかけられている期待はとても大きなものでしょう。

配合も魅力的で、背景も含めて期待できると思います。

サンデーサイレンスの柔らかな要素を引き出すことができそうな点は、プラスだと考えられます。
母の父Medaglia d’OroはSadler’s Wells系統ながら北米で大きな成果を残した名種牡馬です。
その父El PradoがSir Ivorの血を持っており、Haloとのニアリークロスが発生し、素軽いスピードを底上げしてくれるイメージです。
そこにSadler’s Wellsの祖母Specialのスタミナ要素が入るので、軽いだけにならさそうなのも好印象です。

Mr.Prospectorの血とキズナは好相性ですが、その中でも柔らかなスピードを持つタイプが理想的です。
Quiet Americanは日本適性の高いスピードを持つFappianoの系統で、異系のスピードと柔らかさを強化する強烈なニアリークロスを持っています。
キズナ産駒に取り入れたいMr.Prospectorの血において、特に好相性が期待できるでしょう。

先ほども説明した通り、2頭の米年度代表馬を輩出した勢いのある牝系。
背景も魅力的です。

どちらかと言えばダートではないか、という印象を受けていますが、昨今の国内、海外のダート路線の選択肢を見るに、それもマイナスではないと考えます。
Specialの血が入りますが、大味な競馬をするタイプになるのではないか、と思います。
とても楽しみな1頭です。

ディアンドルの23

続いて、ディアンドルの23です。
厩舎は美浦の林先生を予定しています。

母ディアンドルはシルクHCに所属して6勝。
重賞2勝、G1で4着というすばらしい実績を残しています。
スプリントからマイルで活躍しましたが、血統背景は中距離で、配合イメージと実馬のギャップがあるタイプです。

厩舎は美浦の林先生で、キズナ産駒の牝馬、ソングラインでマイルG1を3勝されています。
個人的に好きな調教師の先生の1人です。

ディアンドルの23はサンデーサイレンスのクロスで柔らかを引き出しつつ、Specialの血で引き締めているイメージです。

芝でのキレやスピードを発揮するキズナ産駒の牝馬は、サンデーサイレンスのクロスが効果的だと考えられます。
前述のソングラインもサンデーサイレンスのクロスを持ち、同時にSpecialの血も持っていました。

ディアンドルの23の場合、母がNureyev≒Fairy Kingのニアリークロスを持ち、トニービンやノーザンテーストの血も入りますから、Hyperionの要素、粘り強さや持続力的な要素を持っているイメージです。

それでいて母はスプリントで5勝をあげている快速馬です。
1,800mの福島牝馬で1着や、小倉大賞典で3着があるように、古馬になってからは距離も持つようになりました。

こうした気性やスピードは、勝負所でスイッチが入ってギアをあげられることにつながることがありますし、期待できる要素だと思います。

サンデーサイレンスのクロスによる柔らかさと、Special、Hyperionの血による引き締めの両立が高水準で達成されると、とても楽しみな1頭です。

サロミナの23

続いて、サロミナの22です。
厩舎は栗東の池添学先生の厩舎を予定しています。

母サロミナはシルクおなじみの名繁殖です。サラキア、サリオス、サリエラ、サフィラのきょうだいを出しており、中でもサリオスはG1を勝利しています。

サラキアとサリエラは父ディープインパクトで、サロミナの23とは3/4同じ血を持ちます。
この組み合わせですでに成果が出ていることから、父がキズナに代わっても成果を期待できるのではないかと考えます。

デインヒルの血も入ることに加え、父ディープインパクトでは発生しなかったStorm Bird≒Nijinskyが発生することで、力強さや早期から仕上がる成長力を期待できそうなタイプです。

牝馬ではありますが、サラキアやサリエラ的なイメージより、父ハーツクライのサリオスに近いタイプになるのではないかと思います。

こういうタイプは阪神ジュベナイルフィリーズや桜花賞で成果を残してきそうですし、そこを意識している馬だと思います。
活躍が楽しみですね。

ドレフォン産駒4頭の分析

ここからはドレフォン産駒についてまとめていきます。
募集番号順に紹介していきます。

ドレフォン産駒のねらい目については以下の記事をぜひご参照ください。

レスぺランスの23

まず、レスぺランスの23です。
所属予定は美浦の中舘先生の厩舎です。

母レスぺランスは中央2戦未勝利。
ウインドインハーヘアは繁殖牝馬として最後に残した仔です。
従って、半兄にディープインパクト、近親にレイデオロがいます。

母はディープインパクトの1年前の日本ダービー馬キングカメハメハを父に持つ、魅力的な配合馬ですね。
繁殖としてデビューした産駒3頭のうち、2頭が勝ち上がっています。

ドレフォン×キングカメハメハは芝、ダートいずれにしても好相性の組み合わせです。
加えて、祖母ウインドインハーヘアは欧州の中距離G1で勝利していますし、英オークスで2着、ヨークシャーオークスで3着の実績がある競走馬です。

こうした要素からは、芝路線での活躍も期待できるタイプのドレフォン産駒なのではないかと考えられます。

クロノロジストの23

続いて、クロノロジストの23です。
所属は美浦の栗田先生の厩舎を予定しています。

本馬は、母クロノロジストの20歳時の産駒です。
クロノロジストはノームコア、クロノジェネシスの姉妹を出した偉大な繁殖です。
シルクHCで産駒が募集されたのは初めてのことではないでしょうか。

クロノロジストの23はダートでの活躍を期待できるタイプのドレフォン産駒ではないでしょうか。

ノームコアもクロノジェネシスも、芝で大きな成果を残した競走馬ですが、いずれも父は欧州活躍馬。
対して本馬の父は北米のダートで活躍したドレフォンです。

まず、ドレフォン×クロフネは、ダートでの活躍を期待できる組み合わせです。
北米の力強さやスピード、前向きな気性を促進し、砂を被ってもファイトできるようになるイメージです。

そこに加えて、Mr.Prospectorのクロスも発生します。
父と母が共通して持っている血がDeputy MinisterやMr.Prospector含め複数あるため、父と母の要素が同じ方向で促進されるイメージです。

共通項は北米的な要素で多く、とするとやはりダート路線での活躍につながる要素が促進される印象です。
そこにサンデーサイレンスの血が入ります。
サンデーサイレンス自身も北米要素の多い競走馬でありつつ、日本の競馬への適性が高い血です。
芝スタートのダートへの適性が高まるでしょうし、キレの要素も期待できるようになるのではないでしょうか。

牝馬の活躍馬が多い母の仔ですし、要素として魅力的なものが多い馬だと思います。
活躍に期待したいと思います。

プラウドスペルの23

続いて、プラウドスペルの23です。
厩舎は栗東の藤原先生の厩舎を予定しています。

母プラウドスペルは北米3歳牝馬チャンピオン。
G1を2勝、G2を3勝の重賞5勝馬です。
早期から高いパフォーマンスを発揮した名牝です。

デビュー済みの産駒は8頭おり、うち5頭が勝ち上がっています。
うち、牡馬は4頭おり、その4頭すべてが勝ち上がり、複数勝利を達成しています。

ディープインパクトやドゥラメンテなど、芝の大舞台を期待しての配合がメインでしたが、今回は米国産のドレフォンということで、これまでとはまた異なる期待が高まります。

母のProud CitizenはGone Westの産駒で、Mr.ProspectorとSecretariatの血を持ちます。
同時に、母系にNorthern Dancerの全妹Arctic Dancerを持っています。

ドレフォンの3代父Tale of the Catが父系にNorthern Dancerを持ち、Mr.ProspectorとSecretariatの血を持っています。これらの要素から、Tale of the CatとProud Citizenは似た要素を互いに持ち、それがいずれも名血であることから、その能力が引き出されたとき、すばらしい力を発揮する可能性があります。

全体的にNorthern Dancerの血が濃いタイプですが、ダートで力強い競馬をするうえで、ポジティブな要素になる可能性もあるでしょう。

ワンペースで押し切るタイプの競馬をする競走馬になるのではないかと想像しています。

厩舎は栗東の藤原先生を予定しています。
過去に出資馬のアッシュフォードの新馬戦までお世話になったことがあります。

リーディング上位の厩舎ですし、得意とされている芝路線とは異なる路線を歩みそうですから、使い分け的にも良い位置に入れる可能性がありそうです。

北米3歳チャンピオンに輝いた母同様に、早期からダートで成果を残してくれるとうれしい1頭だと思います。

フォトコールの23

最後に、フォトコールの23です。
厩舎は栗東の橋口先生を予定しています。

母フォトコールは北米の芝G1馬です。
父Galileoは欧州の大種牡馬で、凱旋門賞を勝つために欠かせない血と言われるほどの成果を残しています。

ロックオブジブラルタル、Indeian Ridgeも共にマイル、スプリントで活躍した競走馬、種牡馬であり、欧州の芝で大きな成果を残しています。

これらより、母方は欧米の芝要素が強いと言えます。

そこに北米のダートスプリントで活躍したドレフォン、母と母の父が中距離要素で、短距離×中距離の組み合わせはバランスが良さそうな印象を受けます。

馬力とスタミナのあるタイプになりそうで、乾いたダートや、渋った芝もこなせるタイプになるのではないかと思います。

阪神の芝1,400メートルなどをこなせるようだと、幅のある活躍ができそうです。

芝、ダートどちらになるか悩ましいところですが、ダートでの活躍になるのではないかと思っています。
活躍に期待です。

まとめ

キズナとドレフォン、いずれも期待できる世代だと思います。
そして、実際に期待できる馬が募集にかかっていると思っています。

国内のダート競走も充実してきていますし、米三冠路線、中東路線とダート路線の選択肢も増えています。
芝、ダート両方で活躍馬が期待できるキズナとドレフォンにはチャンスだと思います。

どの馬も楽しみですし、活躍に期待したいと思います。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

HN:シオノゴハン
趣味:競馬と雑学調べ
一口馬主:
シルクホースレーシング 2019年~
ノルマンディーオーナーズクラブ 2020年~
インゼルサラブレッドクラブ 2021年~
POG:不愉快な仲間たち

目次