シルクHC 2024年度募集 サートゥルナーリア産駒の分析
この記事で取り扱うのはサートゥルナーリア産駒です。
シルクでは芝G1路線で活躍する競走馬に出資したいと思っております。
その方向性に合致する募集馬に出資できるよう、募集馬の分析と検討を行っています。
今年は種牡馬ごとに整理して記事にまとめていこうと思います。
記事化に際して、歩様や馬体について取り扱いません。
YouTube動画版は以下よりご視聴いただけます。ぜひそちらもご覧ください。
募集馬の分析 注意書き
本分析は私シオノゴハンが個人で行っているものであり、募集馬の活躍を保証するものではございません。
出資などの最終判断は、ご自身にて実施をお願いいたします。
ご了承くださいますようお願いいたします。
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サートゥルナーリア産駒の一覧

サートゥルナーリアの産駒は5頭募集され、牡馬が4頭というラインナップです。
2024年の6月に初年度産駒がデビューし、6月のうちに初勝利をあげるなど、好スタートを切っています。

サートゥルナーリアは種牡馬当初から人気を集めています。
今年の募集が種付けされた当時の種付け頭数では4位でした。200頭弱ですから、かなりの数です。
初年度産駒の走りを踏まえ、育成方法も見えてくる2世代目はより一層楽しみです。
サートゥルナーリア産駒のねらい目については、以下の記事をぜひご参照ください。

ウィクトーリアの23

まず、美浦のウィクトーリアの23です。
所属は美浦の宮田先生の厩舎を予定しています。
母ウィクトーリアは2歳新馬をレコード勝ちし、フローラステークスを勝利している重賞馬です。
故障がなければ、その他にも重賞を勝つことができていたでしょう。
祖母ブラックエンブレムは秋華賞馬で、繁殖としても優れた実績を残しています。
サンデーサイレンスのクロスを持ち、母はNorthern Dancerの血を持たないという配合です。
サートゥルナーリアの配合として、期待できる要素を満たした1頭だと思います。
宮田先生は2020年に開業され、すでにG1、Jpn1を勝利した新進気鋭の名調教師。
アマンテビアンコなど、シルク所属の活躍馬も多く、その厩舎に預託予定ということで、期待の高さが伺えます。
鋭い末脚で外からスパッとキレるイメージがわきます。楽しみな存在です。
アーキテクチャーの23

続いて、アーキテクチャーの23です。
美浦の手塚先生の厩舎に所属する予定です。
母アーキテクチャーは英国と愛国のオークスで2着に入っています。
母の父Zoffanyは欧州のスプリントG1馬で、Frankelがいなければもっと多くのG1を勝てていたであろう競走馬です。母はオークスの距離で活躍しましたが、産駒のG1勝ちはマイルが中心です。
サンデーサイレンスのクロスを持たず、欧州要素の強い母の仔で、母の父はマイル以下のスピードを持つタイプ。
サートゥルナーリアと組み合わせると、馬力にもよってきそうで、非根幹距離や内回り、坂で成果を残しそうなイメージでしょうか。
先行して押し切る競馬や、コーナーを力強く加速しながら追い抜いていく競馬ができると強そうで、中山や阪神で強そうです。
厩舎は手塚先生で、美浦のトップ厩舎です。
この点からも期待されていることが伺えます。楽しみですね。
モーベットの23

続いて、モーベットの23です。
所属は美浦の鈴木慎太郎先生の厩舎です。
母モーベットは中央2勝。
祖母のアイムユアーズは重賞4勝をあげており、G1はあと一歩及びませんでしたが、優れたスピードを持った競走馬でした。
ダイナカールから連なる名牝系で、エアグルーヴの枝とは異なりますが、こちらも勢力を拡大しています。
母モーベットがサンデーサイレンスのクロスを持っており、そこにサートゥルナーリアですから、4×4×5のクロスが発生。
これはプラス要素だと私は考えます。
母モーベットはFairy King=Sadler’s Wells≒Nureyevの3×5×6、ノーザンテーストの5×4×5を持ちます。
Northern Dancerの血がかなり濃い馬だと表現して良いでしょう。
サンデーサイレンスとNorthern Dancerのクロスが共に濃いため、その両者が同時に強く出てくる可能性はありそうです。
母の父オルフェーヴルは、前向きな気性と競走能力を産駒に伝える点で、魅力的だと考えています。
これらを総合すると、どう出てくるかわからない部分も多数ありつつ、高水準で両立が実現すれば楽しみな1頭だと思います。
ミスセレンディピティの23

ここからは栗東所属の募集馬です。
まず、ミスセレンディピティの23です。
所属は栗東の寺島先生の厩舎を予定しています。
母ミスセレンディピティはアルゼンチン産で、芝2,000メートルのG1競走を勝利しています。
産駒に大きな成果を残した活躍馬がいないものの、キングカメハメハ系との産駒で中央勝ちを3頭達成しています。
ミスセレンディピティの23はサンデーサイレンスのクロスを持ちませんが、柔らかな要素は十分に持っています。
Not For SaleはNasrullahの系統で、その中でもCaroの系統ですから、日本でもかなり実績のある系統です。
加えて、Blushing Groomの血も引いており、そこもNasrullahの系統でHaloと好相性の血。
スタミナを底上げする血も各所に入っていますから、そこも好印象です。
「瞬間最高速度が高くて、直線でスパッと鮮やかにキレるタイプ」ではないでしょうが、長くて良い脚を使い続けて競り勝つイメージは沸きます。
母は芝の馬ですが、ダートでも良いタイプだと思います。
栗東所属ですが、大井も意識できるタイプではないでしょうか。
バラーディストの23

最後にバラーディストの23です。
所属は栗東の吉岡先生の厩舎を予定しています。
母バラーディストはシルク所属馬で、ダート4コーナー戦を3勝しています。
祖母バラダガールはアルゼンチンの生産馬で、G1競走を2勝した名牝です。
バラーディストの半きょうだいには、サトノフラッグとサトノレイナスがいます。
サトノフラッグは弥生賞を勝利し、レイナスは重賞勝利こそありませんが、阪神ジュベナイルフィリーズと桜花賞で2着があります。
クラシックから活躍できる仕上がりの良さを産駒に伝えるイメージの牝系と表現して良さそうです。
所属予定は栗東の吉岡先生の厩舎。
私はノルマンディーで出資しているノーブルロジャーでお世話になっています。
2020年に栗東で開業され、先日ブローザホーンで宝塚記念を勝利し、初G1勝利を達成されています。
吉岡先生の厩舎である、というだけで私は出資理由として十分だと思えるほど、私はすっかりファンになってしまいました。
サートゥルナーリアが2歳のころ、調教助手として育成に携わられていたとのことで、その関係性は期待できる要素だと思います。

バラーディストの23は、サートゥルナーリア産駒の配合としてかなり楽しみな1例だと思います。
ハーツクライは母の父として、サートゥルナーリアと好相性になるだろうと想像しています。
サンデーサイレンスの系統であること、トニービンの血を持つこと、中距離馬であることがその理由です。
サートゥルナーリアはNorthern Dancerの血が濃い馬で、引き締めるより柔らかくすることを意識したいタイプでしょう。
まず、サンデーサイレンスのクロスが発生することで、芝適性やスピードを底上げすることが期待できます。
そこにトニービンやNasrullahの血が入ることで、ストライドを伸ばして直線で伸びる力を促進。
大箱適性が上がると思います。
こうした芝の大箱で期待できる要素を整えつつ、母バラーディストがNorthern Dancerの血を薄くしか持たないのも魅力です。
引き締める要素や仕上がり的な部分はそう多くないものの、母が南米出身で、半きょうだいがクラシック路線で成果を残しており、早期から行ける可能性は十分あると思います。
厩舎も含め、かなり楽しみな要素が揃った1頭だと思います。
活躍がとても楽しみです。
まとめ
様々なタイプの配合馬がいましたね。
2世代目ということで、いろいろ試しながらなのだと思います。
今のところ、Northern Dancerの血は薄いほうが良い、サンデーサイレンスのクロスはあったほうが良い、と予想していますが、それもどうなるか。
どの馬も楽しみですし、活躍に期待したいと思います。